生徒会活動に取り組む中学生が出雲市の課題について話し合う「中学生サミット」がこのほど、市役所であり、人口減少や子育て支援について活発に意見を交わした。
市教育委員会が2021年から開き、14中学校の42人が参加。6人ずつのグループに分かれて、市が総合振興計画で取り組む11の重点課題から、興味のある項目を掘り下げて解決策を考え、飯塚俊之市長らに発表した。
多くのグループが人口減少・少子高齢化対策を選択。若者の減少を課題に挙げ、人同士のつながりの深さなど地域の強みを生かしてU・Iターン施策を充実させるよう市に求めた。中学生が職場体験などを通し、地元の仕事に理解を深めることが重要という意見も出た。
子育て環境の充実策では中学校で子どもを預かったり、地域のコミュニティセンターで小学生の宿題を手伝ったりするアイデアも飛び出した。斐川西中3年の藤田愛里さん(15)は「他校の人たちと話し合えて刺激になった。この経験を生かしていきたい」と話した。
(佐野卓矢)