教育への新聞活用に取り組む島根県NIE研究会の夏季セミナーが22日、出雲市斐川町上庄原の山陰中央新報製作センターしんぶん学聞館であった。オンラインでも公開し、県内外の教育関係者ら24人が、実践発表を通し、手軽に取り組める新聞活用法を共有した。
セミナーはNIE活動の指導者育成や、活動の拡大を目的に開催。今回は「シェアします! 私の『10分間NIE』実践」をテーマに、研究会メンバーで日本新聞協会NIEアドバイザーの教員3人が登壇した。
大田市教育委員会の八波直樹指導主事(36)は、新聞になじみがない児童生徒にも取り組みやすい事例として、ばらばらにした4こま漫画を、話の流れを推測して並べるゲームを紹介。自身のNIE実践の経験から「5分でも10分でも、小さな取り組みでいいから続けることが大事。子どもの成長が見える」とアドバイスした。
このほか、紙面から職業や国名を探したり、「出雲市」などテーマに沿った記事を見つけたりする実践例が紹介された。
松江市立中央小学校の松嶋文子教諭(26)は「新聞さえあればできる手軽な実践例で、自分の授業でも取り入れてみたいと思った」と話した。
次回は、11月1日に「国語学習とNIE」をテーマに秋季セミナーを開く。(清水由紀子)













