浜田市金城町下来原の鎌原茂幸さん(79)の畑に、真っ白な巨大キノコ「オニフスベ」が生え、近所で話題になっている。見頃は8月末ごろまで。
14日ごろに畑の畦畔(けいはん)に生え始め、今は大小五つほどが点在する。最も大きいもので高さ、幅ともに約30センチある。鎌原さんによると10年前から毎年、盆明けごろに同じ場所に生えるといい、例年だと2週間程度で褐色になり枯れる。町内を含め、ほかでは見たことがないという。
オニフスベはホコリタケ科のキノコで夏から秋に生え、若いうちは食べられる。大きいもので80センチにもなり、準絶滅危惧種に指定する地域もある。
見頃となった21日、近所の小中学生4人が畑を訪れ、バレーボール大に成長したキノコを観察した。金城中学校2年の酒井琉希(るき)さん(14)は「初めて見た。キノコにしては大きくて驚いた」と話した。鎌原さんは「近所の人が見に来てくれて毎年話題になりうれしい」とほほ笑んだ。(中村成美)