絶縁服と手袋を試着する署員(右から2人目)=島根県隠岐の島町西町、隠岐の島署
絶縁服と手袋を試着する署員(右から2人目)=島根県隠岐の島町西町、隠岐の島署

 気候変動による豪雨や台風に備え、島根県隠岐の島町西町の隠岐の島署でこのほど、中国電力ネットワークによる非常時の対応の研修会があった。電線の断線や家屋内で起きた停電の対応方法を担当者が署員13人に伝えた。

 荒天時の対応で真っ先に現場へ到着する署員に安全な対応をしてもらおうと、同社が呼びかけた。同社隠岐ネットワークセンター配電課の丸山正悟副長(42)が講師を務めた。丸山副長は緊急時の連絡で「住所がはっきりしなくても電柱番号で分かる」とし、まず電柱のプレートの番号を伝えるよう要請した。

 感電の危険性についても説明し、実際に社員が高圧電流が流れる際に使用する絶縁服や特殊なゴム製の手袋を署員が試着した。

 丸山副長は「絶縁できる手袋や服があっても極力触れないよう作業する」と、絶縁の加工がある棒状の器具で操作していると解説した。「電線が垂れ下がっていたら、触れずに連絡してほしい」と念を押した。(鎌田剛)