消防署員から教わり、心肺蘇生法を体験する町民(右)=島根県飯南町頓原
消防署員から教わり、心肺蘇生法を体験する町民(右)=島根県飯南町頓原

 「救急の日」の9日、島根県飯南町頓原の町立飯南病院で救急医療や救急業務に理解を深めるイベントがあった。救急車の展示や飯南消防署員による心肺蘇生法の体験コーナーがあり、住民が認識を高めて、万が一のための備えについて学んだ。

 イベントでは飯南消防署員が、心肺蘇生法の体験者の横で丁寧に指導した。また、救急車が到着してから実際に隊員が使用するバッグバブルマスクやビデオ喉頭鏡などの動作をして見せた。

 体験した同町八神の主婦三嶋阿由美さん(84)は「丁寧に教わり、もしもの時の備えになった。帰って夫にも伝える」と話した。

 「救急の日(9日)」と「救急医療週間(7~13日)」は、救急業務と救急医療に対する正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識高揚を図ることを目的に1982年に定められた。

 雲南消防管内で2025年の出動件数は9月8日までで救急2031件、火災30件、救助45件だった。(景山達登)