テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』(C)テレビ朝日
テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』(C)テレビ朝日

 俳優・松本まりか主演のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』(毎週金曜 後11:15 ※一部地域を除く)が、きょう12日に最終回を迎えた。最後の最後まで完全に予測不能、心臓がもたない怒涛の展開で、視聴者の度肝を抜き続けた(※以下、ネタバレ表現を含みます)。

【場面カット】『奪い愛、真夏』最終回も予測不能な展開に

 本作は、行き詰まった人生をリセットすべく、新たな一歩を踏み出した主人公・海野真夏(松本)と、元カレにそっくりな妻帯者の社長・空知時夢(安田顕)が、激しく葛藤しながらも惹かれ合い、禁断の愛に翻弄されていく。その2人を中心に、これまでを超える、進化した愛と葛藤の灼熱“ドロドロキュン劇場”が展開される。

 これまで追い詰められるたび、母・海野三子(水野美紀)から託された腕時計の力でタイムリープし、人生をやり直そうとしてきた真夏。しかし…実のところ、タイムリープは恐るべき対価が伴う行為だった。時計の使用回数が3回を超えると、大切な何かを奪われてしまう。

 時夢の妻・空知未来(高橋メアリージュン)が単身タイムリープした分も合わせ、使用回数が4回となってしまった最終回では、この非情なまでのタイムリープの代償=大切なものが奪われるが発動。真夏を恨む未来や元議員・咲川冬子(かたせ梨乃)によって、真夏自身はおろか…真夏にとっても未来にとっても大切な存在である時夢の命をも狙われる、地獄のラストバトルが展開されることに。その結果、真夏の幸せを切に願うストーカー・日熊元也(白濱亜嵐)が、ナイフを手に突進する咲川から時夢をかばい、命を奪われてしまった。

 しかも、悲劇はこれだけでは終わらない。最後のタイムリープは自分のためでなく、人を救うため…。元也の命をつなぎとめようと、5回目のタイムリープを実行した真夏が、聴力を失われてしまうことに。愛しい時夢の声も、慣れ親しんできた時計の針の音も、二度と聞くことはできない。無音の世界に閉じ込められた真夏は、心をも閉ざしてしまう。

 それでも「時はあなたとしか進まない」と、かつて真夏の心を救った大切な言葉を筆にしたため、未来永劫の愛と覚悟を伝える時夢。真夏と時夢はもう二度と後戻りはしないと決め、新たな未来に向かって共に時を刻み始めた。

 見知らぬ海沿いの街で、穏やかに暮らし始めた真夏と時夢。そんな中、最終回のラストでは、完全サプライズの新展開も。自転車が行き交う通学路で、耳が聞こえない真夏を気遣い、声を掛ける少年、その名は「春」。その直後、少年の名を呼び、帰宅を促す母親の声が響いたが…。

 この声の主こそは…『奪い愛』シリーズの人気を不動のものにした第1作『奪い愛、冬』(2017年)で、主人公・池内光を演じた倉科カナ。何を隠そう、光が壮絶な奪い愛バトルの末、死ぬほど愛した元彼との間に授かった子どもの名が「春」だった。