第六章・天に抛(なげう)つ(31)

 

 さらに政重(まさしげ)は、前置きにつづけて次のように記している。

「上方(かみがた)に着いたなら、すぐに京都所司代の板倉勝重(かつしげ)どのに大殿の様...