火曜ドラマ『ちょっとだけエスパー』ビジュアル(C)テレビ朝日
火曜ドラマ『ちょっとだけエスパー』ビジュアル(C)テレビ朝日

 俳優の高畑淳子と宇野祥平が、大泉洋主演のテレビ朝日系ドラマ『ちょっとだけエスパー』(10月21日スタート/毎週火曜 後9:00)に出演することが決定した。

【写真】ちょっとすぎるエスパーを持つ高畑淳子&宇野祥平

 ヒットメーカー・野木亜紀子氏の完全オリジナル脚本で届ける本作は、会社をクビになったサラリーマンが、“ちょっとだけエスパー”になって世界を救う(?)かもしれないジャパニーズ・ヒーロードラマ。

 本作の主人公・文太(大泉)は、会社をクビになったどん底サラリーマン。妻と離婚し、財産分与と慰謝料で貯金は底をつき、ネットカフェを泊まり歩く日々。そんなある日、文太はとある会社の最終面接に合格、社長から思わぬ言葉をかけられる。「君には今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」。

 “ちょっとだけエスパー”になった文太に与えられた仕事は“世界を救う”こと。さらに、人を愛してはいけないという実に不条理で不可解なルールまで課されたうえに、用意された社宅で見知らぬ女性・四季(宮崎あおい ※崎=たつさき)といきなり夫婦生活を始めることになる。自分を本当の夫だと思い込んでいる四季に戸惑いながらも、文太はちょっとだけエスパーの仲間たちと大奮闘する。

 高畑が演じるのは、文太同様“ちょっとだけ”能力をもつ円寂。その円寂は、念じるとほんのり温めることができるという“念じてチンのレンチン系エスパー”。だが、200ワット程度の出力しかないため、お湯を沸かすにもちょっとぬるい。

 そして宇野は、相棒の柴犬・佐助をはじめ、大好きな動物に囲まれて過ごすエスパー・半蔵。半蔵は、ちょっとだけ動物と話せる“アニマルお願い系エスパー”だが、いかんせん“ちょっとだけ”の能力なので、あまり言うことを聞いてもらえない。

■高畑淳子(円寂役)コメント

――本作に出演が決まった時のお気持ちと、台本を読まれた感想をお聞かせください。

【高畑】私、大泉洋さんが大好きなんです。宮崎あおいさんも『篤姫』以来久々ですし、好きな俳優さんばかりが出られるので、お話をいただいて本当にうれしかったです。そして、ヒットメーカーでいらっしゃる野木さんの噂もかねがね伺っておりました。さすが台本が面白い!演じるということを置いておいても「早く次が読みたい!」となる、読み物としても本当に楽しい脚本です。野木さんとご一緒するのは初めてなんですが、「すごいことに挑戦するんだな」と思いました。

――“念じるとほんのりあったかくなるレンチン系エスパー”円寂というキャラクターの印象は?

【高畑】まだ言えないことも多いのですが、円寂さんにも過去に何かあったんだろうな…という片鱗を感じられると思います。芝居に関してはほぼ自分のまま、ワーキャーしながら楽しんでいる状況です。エスパーに関しては…お湯が温まっていいことあります(笑)?「ハッ!」と念じるんですが“コンロにかけりゃいいじゃない!”というぐらいのもんです(笑)。あまり役に立たない能力ですが、それがミソだと思います。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

【高畑】大泉さんのお人柄もあって、芝居の現場だということをすっかり忘れてしまうくらい(笑)、和気あいあいとしています。たこ焼きを焼いたときには「あとで食べようね」とか、本当に居心地が良くて楽しいです。

――ジャパニーズ・ヒーロードラマにちなみ、高畑さんにとってヒーローといえる存在は?

【高畑】昔から卓越した運動能力のある人が私にとってもヒーローでした。ジャイアント馬場さん、長嶋茂雄さん、力道山さん、裸足で走ったアベベ・ビキラさん。そして水泳が強かった時の400メートル個人自由型の古橋廣之進さんとか…古くてあまりわからないかな(笑)?あと、卓越した能力以外に、“誰かを救う”ヒーローという意味では、鉄腕アトムですね!

――もしエスパーになれるとしたら、どんな能力がほしいですか?

【高畑】見たら全部のセリフを瞬時に覚えられて、パッとそのページが出てくる能力がほしいです。私、人の顔もすぐに忘れてしまうんですよ。だから見たものを脳に写真として取り込める力があったらいいですね。

――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

【高畑】タイトルもちょっと不思議で、あまり聞いたことのないドラマになるかもしれません。最初はちょっと違和感があるかもしれませんが、絶対やみつきになります。皆さん、10月にお会いしましょう!

■宇野祥平(半蔵役)コメント

――本作に出演が決まった時のお気持ちと、台本を読まれた感想をお聞かせください。

【宇野】プロデューサーの貴島さんからいただいた企画書を読んだときに、大泉さん主演の“新しいヒーローものを作る!”という思いがすごく伝わってきたんです。僕もヒーローものが好きなので、うれしかったですし、久しぶりに大泉さんとご一緒できることが、とても楽しみでした。そして野木亜紀子さんが、SFヒーロードラマの脚本を書かれると聞いて、“いちファン”としてただただ観たいと思いましたし、再び野木さんの脚本作に参加できることを大変うれしく思いました。笑いの裏にある表裏一体の、何か、を考え続けてしまう素晴らしい脚本です。

――“アニマルお願い系エスパー”半蔵というキャラクターの印象は?

【宇野】まだ言えないことばかりなのですが、僕自身動物と話せたらいいのにと思ったことがあります。岩波少年文庫の『ドリトル先生シリーズ』が好きなので、自分が演じる半蔵がちょっとだけ動物と話せるのがうれしいです。相棒の柴犬・佐助は本当に賢くて、かわいくて、おとなしくて、素晴らしいです!でも今のところは劇中と同じで…あまり僕の言うことは聞いてくれません(笑)。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

【宇野】大泉さんを中心に宮崎さん、ディーンさん、高畑さんはじめ共演者の皆さんや監督、スタッフの皆さんがとても明るく、いいチームなので、楽しい雰囲気の中で撮影が進んでいます。

――ジャパニーズ・ヒーロードラマにちなみ、宇野さんにとってヒーローといえる存在は?
【宇野】パッと頭に浮かぶのは、勝新太郎さんの『座頭市』です。特に好きなのはテレビ版の勝新太郎さんが監督もされた『二人座頭市』という回です。

――もしエスパーになれるとしたら、どんな能力がほしいですか?

【宇野】やっぱり半蔵と同じように動物と話せたらいいですね。いろいろ聞いてみたいことがたくさんあります。

――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

【宇野】話せないことばかりですが、個人的には作品を観る時は予備知識がない状態で観ることが好きなんですが、この『ちょっとだけエスパー』はまさに予備知識なく観てもらうのが理想かもしれません。想像もつかない物語が待っています。ぜひ期待していてください。