患者の腹部に小さな穴を開けて管を通し、流動食や水分を胃に直接送り込む「胃ろう」は、口からの食事が困難になった人に対する有用な栄養補給法だ。ところが2010年代、終末期の高齢者の胃ろうが「無駄な延命処置」などと批判され、「胃ろうバッシング」が噴出。十数年たった今もその影響は残り、本来恩恵に...