きのうに続き、東京五輪ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した米子市出身の入江聖奈選手(20)=日体大3年=の話。あの快挙から1カ月近くたつのに人気は衰え知らず。テレビ番組に引っ張りだこだ▼試合中にレフェリーにお辞儀していたのは「反則の減点をされたくなくて、印象をよくするため」。来世もボクシングをやるかと聞かれ「次は高校球児になって甲子園を目指す。大阪桐蔭の3番ファースト」。あれだけ〝鳥取愛〟を強調しながらの「野球留学宣言」に失礼ながら笑ってしまった▼その鳥取県から県民栄誉賞を受け「いいことがありすぎて、この後の人生がちょっと怖いです」。芸能界への興味を聞かれても「飽きられたら終わりで怖いので、つつましく生きていきます」。自然体の笑顔に好感度は高まるばかり▼「いいことを言わなきゃ」という気負いもなく、笑顔で率直に話す姿が多くの人々に受け入れられるのだろう。競技は大学いっぱいでやめて「大好きなカエル関連かゲーム会社への就職を目指す」というが、ぜひ新聞社で一緒に働いてみたい▼きょう8月30日は語呂合わせで「ハッピー(8)サンシャイン(30)デー」。太陽のような明るい笑顔の人のための日で、明るい笑顔で過ごせばハッピーな気分になれる日でもあるらしい。コロナ禍の今だからこそ、周囲を幸せな気持ちにする金メダリストの笑顔を見習いたい。(健)