東海オンエア・てつやが、1日発売の『週刊少年マガジン』44号の『はじめの一歩』36周年記念巻頭カラー特別企画に登場。インタビューでは「『はじめの一歩』は漫画のふりをした人生だったんです」と言い切り、東海オンエアのメンバーを『はじめの一歩』のキャラに例えたり、お気に入りの名言やベストバウトも披露している。
【写真】可愛い!てつや&峯岸みなみの生まれた直後の赤ちゃん
――てつやさんが動画内で『はじめの一歩』を人生とおっしゃられていたのを拝見したのですが、それはどういうことですか?
この質問はちょっと熱くなっちゃいますね。僕が『はじめの一歩』を人生と思う理由は、大きく2つあって、まず1つ目は人生というのは人それぞれに存在するということを改めて知ることができるということですね。よくある漫画だと、主人公Aがいて、最初にBと出会って、次にCと出会ってみたいに、とにかくAがどう成長していくかを描くと思うんです。
でも『はじめの一歩』は一歩と宮田が出会って、間柴が出てきて、間柴と宮田が試合して、そして気づいたら、間柴がまた別の誰かと試合してみたいな感じで、どのキャラも主人公とはまた別の場所でどんどん成長しながら話が広がっていくんです。一歩を軸としながらも、それこそ、どのキャラも全員主人公なんじゃないかって思うぐらい深堀りされていて、それぞれのキャラがそれぞれの人生を生きている漫画だと思います。
現実世界でも、もちろん自分というのが軸にありながらも、自分以外の人もみんな、その人の人生の主人公で、それが絡まり合いながら自分の人生ができていると思うんです。そういう意味で『はじめの一歩』はまさにいろんな人の人生が絡み合う人生というものが凝縮された作品だなと思います。
2つ目は、人生は華やかな部分だけではないという人生のリアルを描いているところですね。漫画のストーリー的に普通だったら、ここで勝つよね、みたいなことってあると思うんですけど、『はじめの一歩』は一歩という主人公であっても、ここで負けるの!? 主人公補正とか無いの!? ってことが普通にあるんですよ。
特に、120巻で一歩がついに新型デンプシーロール完成版を披露したかと思いきや、そこで負けて引退したときは衝撃でしたね。これは漫画じゃなくて、漫画のふりをした人生じゃんってそこで気づきました。一歩が引退してからも、ありがちな突然の覚醒みたいなすごい展開があるわけではなく、裏方としての人生が描かれているんですよね。
現実の僕らの人生もなんでも上手くいくわけじゃないし、勝ったり負けたりを繰り返しながらいつか引退して裏方になってみたいなことってあると思うんですよ。僕たちもいつかこうなるのかもしれないなと、『はじめの一歩』を見ていると深く考えさせられるんですよね。こういう意味でも『はじめの一歩』は他の漫画とは違うリアルな人生の凝縮だと思います。
オリコン関連記事