島根県警の警察官らがデータ解析の知識や技術を競う「サイバーセキュリティ競技大会」がこのほど、松江市の県警本部であり、参加した51人が複雑化するサイバー犯罪の手口に対処する技術を競った。
本部から5チーム、警察署から12チームが参加し、3人一組で計25問に挑戦。参加者は真剣な表情で、画像に映り込む建物から撮影場所を特定する問題などに取り組んだ。
優勝した警務部チームの井谷倫子さん(32)は「相談を受けても対応できるように知識や技術を身に付けたい」と話した。サイバー犯罪対策課の世良匡司(まさし)次長は「県警全体の能力の向上を目指す」とした。
同課によると、2024年の県内でのサイバー犯罪相談件数は1578件で、近年高止まりが続いているという。
(石飛達哉)