例えば、羽田空港のコンコースは女子プロゴルファーたちの笑顔が輝くバナーに彩られ、テレビでは女子ゴルフに特化した地上波のレギュラー番組もある。女子ゴルフの盛り上がりはすっかり定着。源をたどっていくと、全てこの人に行き当たる。
宮里藍さん。2003年、宮城・東北高3年時にプロツアーで優勝し、明るいキャラクターで“藍ちゃんフィーバー”を巻き起こした。月日は流れ、6月で40歳となった。長い年月の間に引退も頭をよぎった大スランプや、泥沼からの脱出―。今だから明かされる逸話は尽きず、現在の大切な活動につながっている。人生観の変化に、後輩たちへの温かいまなざし。最新の単独インタビューも交え、1児の母でもある“藍さん”の現在地を探索した。(共同通信=高村収)
▽「キャリアは終わ...