竹やりの見本を見せ、戦争の悲惨さを伝える高嶋敏展さん=出雲市小山町、四絡コミュニティセンター
竹やりの見本を見せ、戦争の悲惨さを伝える高嶋敏展さん=出雲市小山町、四絡コミュニティセンター

 戦争遺跡の調査に取り組む写真家の高嶋敏展さん(53)=出雲市斐川町沖洲=がこのほど、出雲市小山町で講演し、地元の四絡小学校6年生93人に「戦争で幸せになった人は一人もいない」と訴えた。

 高嶋さんは本土決戦に備え、掘られたとみられる北山山系や同市南部に残る地下壕(ごう)を写真で紹介した。四絡小学校の前身の国民学校は、大社基地の部隊が宿舎に使っていたとする郷土誌の記録も伝えた。「米軍は出雲を調査し、空襲の予定地に入っており、被害がなかったのは紙一重だった」とし、危機が迫っていたことを説明した。

 当時の小学生の様子も紹介し、竹やりの見本を示しながら「先生が一人でも多くの敵兵を竹やりで殺すように指導した。戦争で一番恐ろしいのは人の心が壊されて何も感じなくなること」と強調した。

 錦織旦人さん(12)は「身近に戦争があったことが分かった」と話した。

(佐野卓矢)