看板を眺める来場者=浜田市西村町、Gallery&Cafe FUN
看板を眺める来場者=浜田市西村町、Gallery&Cafe FUN

 【浜田】明治期から昭和期に使われた広告看板の企画展「レトロな看板展」が浜田市西村町の「Gallery&Cafe FUN(ギャラリー・アンド・カフェ ファン)」で始まった。懐かしさを感じさせる70点の看板が並ぶ。来場無料で、20日まで。

 看板を集めている近くの自営業、大竹幸男さん(64)が企画した。10年前に偶然に立ち寄った松江市内の骨董(こっとう)店で電球を紹介する戦前の看板を見て、現代にはない言葉遣いやデザインに興味を持った。島根県内外を問わず収集を続け、今では90点近く集めたという。

 企画展では酒造会社、新聞社、自転車店の社名から、蚊取り線香やシャンプー、洗濯せっけんの商品を伝える看板を紹介。買ったキャラメルと文庫本が交換できる「文庫引換店」を知らせる看板もある。

 中学時代に自転車を購入した店の看板を見つけた主婦の吉川文子さん(72)=浜田市三隅町三隅=は「銀色の自転車を買ってもらったのを覚えている。とても懐かしい」と思い出話に花を咲かせた。

 開館時間は午前10時~午後6時。水曜定休。 (宮廻裕樹)