先日の女子フィギュアスケート全日本選手権で5連覇を達成し、3大会連続の五輪出場を決めた坂本花織選手を、中野園子コーチは「今日は120点」と褒めたたえた。
今季限りでの現役引退を表明し、相当な重圧がかかった舞台で見せた圧巻の演技は、見る人の心を揺さぶった。普段は厳しい指導で知られる中野コーチが付けた満点超えは、さぞ重みがあったに違いない。
こちらも満点超えで良さそうだが、自己評価は辛めだった。今年の土俵を沸かせたウクライナ出身の新大関・安青錦は躍進した一年の点数を問われ、「75点」と答えた。理由は「6場所のうち、優勝は1回しかしていないから」。「100点になることはない」とも。立ち合い同様にとことん腰が低く、たゆまぬ向上心に頭が下がる。
社会を見渡すと、この一年で横綱級のヒットとなったのは大阪・関西万博と公式キャラクターのミャクミャクだろう。先日発表された年末恒例の創作四字熟語に「ミャク点満点」を見つけた。もはや四字ではなくなっているが、誰も文句は言うまい。ミャクミャクは、あす大みそかの紅白歌合戦で天童よしみさんのステージに登場するという。
歌う曲の『あんたの花道』は<鳶(とび)が天まで舞い上がるには送り風より向かい風>と歌詞にある。そういえば、ミャクミャクと万博は開幕の前から強い批判や逆風にさらされていた。満点超えの見事な飛躍だった。(史)













