第九章・隠居と縁組み(34)

 

 後(ご)水尾(みずのお)上皇が東福門院和(まさ)子(こ)を従えて出座され、上の座に着かれた。二人とも親しげで明るい表情をしておられた。

「上皇さま、女院さま。本日...