24日まで開設された鳥取県琴浦町のダブル選の期日前投票所で待機する町職員ら=同町徳万の町本庁舎
24日まで開設された鳥取県琴浦町のダブル選の期日前投票所で待機する町職員ら=同町徳万の町本庁舎

 衆院選の選挙運動期間は、公職選挙法で「12日間」と決められている。今回は、衆院解散の翌日から27日の公示まではわずか4日間で、2月8日の投開票日までも16日間しかなく、戦後最短という。2021年の前々回は17日間、24年の前回は18日間で、ともに「異例の短期決戦」とされたが、もはや「恒例」となった感がある。

 一方で、思わぬ「長期戦」となったのが、この時期に地方選挙を抱えた自治体の選挙管理委員会だ。きょうダブル選の投開票日を迎えた鳥取県琴浦町は、町長選に4人、町議選(定数16)に20人が立候補した気の抜けない激戦を終えると、息つく間もなく国政選挙に突入する。

 期日前投票所に張り付く職員はほぼ3週間にわたる体力勝負。撤去が間に合わないダブル選のポスター掲示板は、強度の問題で張り重ねて衆院選向けに転用することもできず、有権者が混乱しないかと神経をとがらす。「間違いがあってはならない」(山田明事務局長)の一念で、緊張の糸を張っている。

 意表を突く解散の是非も問われる衆院選。1カ月前は思いもしなかった新党結成や候補擁立の動き、選挙公約の中身など、どれもドタバタ感いっぱいの空気を吸い込んだ後はじっくり考えたい。

 高騰する物価、頻発する災害、国際緊張で揺れる平和…。そもそも「持久戦」である私たちの暮らしと未来。短期決戦の勢いに任せて決めてしまいたくはない。(吉)