出雲市大津町の出雲弥生の森博物館で24日、開館15周年を記念した特別講演会があった。愛媛大先端研究院アジア古代産業考古学研究センターの村上恭通教授が人口減少社会での遺跡の維持をテーマに講演し、文化資源に関わる人を増やす必要性を説いた。
村上教授は、愛媛県内では指定文化財がある集落の多くが、65歳以上の高齢者が住民の半数以上を占める限界集落になるとの推計を示した上で、「守り、活用してきた遺跡に力を注げなくなる時が来る」と指摘。すでに地域の石造物の清掃に手が回らず、害獣に壊されている状況を説明した。
遺跡を守っていくためには、地域で存在を忘れられないような取り組みが必要と強調。奄美群島の一つの徳之島にある鹿児島県天城町では、寺社や集会所跡地といった集落遺産など幅広い遺産の情報を住民から募り、「天城遺産」として認定する活動を展開していることも紹介した。
出雲市が企画し、約60人が参加した。(片山皓平)













