完成した邑南そばを紹介する冊子
完成した邑南そばを紹介する冊子

 そばで地域おこしを目指す邑南町の邑南そば街道推進協議会(神田恵介会長)が、設立3年を記念して冊子を作成した。定義や生産者の思いを全13ページにまとめた。豊かなそば産地と食文化をPRするとともに、さらなる広がりを目指す。(石川麻衣) 「邑南そば」は町内で栽培された三瓶在来と、日貫地区に古くから伝わる東屋在来があり、うま味と香りを生かす十割に適した栽培方法で育てられている。

 冊子では、東屋在来を育てる東国雄さん(79)=邑南町日貫=が、地域で守られてきた歴史や栽培への思いを語る。黒っぽい出雲そばや白い更科そばとの違いを解説する内容もある。同会がそばで地域おこしを目指した経緯も紹介している。「そば街道マップ」もあり、町内の6店舗と、9月ごろに花が咲き誇る畑が記されている。

 2018年3月設立された同会は、国の農山漁村振興交付金を活用し栽培面積拡大や提供する店の開業、職人の養成などを展開。大田市から移転したそば店「千蓼庵(せんりょうあん)」(邑南町日和)の店主岩谷克司さん(62)を中心に職人養成所を兼ねた体験研修施設「邑南そばの学校」(同)を開設し、年約40回の講座を開いてきた。

 また、休耕田に着目し、栽培面積は18年の7ヘクタールから20年には15ヘクタールまで拡大。統一した品質の高いソバを生産するため、栽培マニュアルを作成し現在、生産者18人が育てる。

 冊子は2千部印刷。事務局の伊達一樹さん(68)は「冊子で生産者とそば店の誇りを知ってもらえたらうれしい」と話した。問い合わせは同協議会、電話0855(97)0019。