サザエご飯とツマシロガニの煮物を配膳する参加者=島根県隠岐の島町都万、都万公民館
サザエご飯とツマシロガニの煮物を配膳する参加者=島根県隠岐の島町都万、都万公民館

 【隠岐の島】護岸整備で発見が難しくなったツマシロガニを使った料理の食事会が17日、島根県隠岐の島町都万の都万公民館であった。懐かしい郷土食に18人の参加者が舌鼓を打った。

 ツマシロガニは体長3~4センチで波打ち際や浅瀬にある岩の裏側に隠れている。手軽な食材として以前は頻繁に食卓へ上がっていたが、コンクリート護岸が増えた影響で見つけにくくなっている。

 月1回活動する都万地区の高齢者学級・笑福館で世話役を務める野津憲一さん(78)が、町内の海岸でカニを集めた。参加者がしょうゆやみりんで味付けした汁で煮た。岩ノリとサザエの炊き込みご飯と豚汁も作り、全員で味わった。

 参加した同町津戸の角脇純江さん(75)は「めったに食べない、珍しい物になってしまった。懐かしい味で、昔の話を楽しんだ」と喜んだ。

 (鎌田剛)