郷土講座で講演する福島円一郎さん=島根県飯南町下赤名、赤名農村環境改善センター
郷土講座で講演する福島円一郎さん=島根県飯南町下赤名、赤名農村環境改善センター

 島根県飯南町下赤名でこのほど、雲南市内を拠点に各地の城を登る愛好者団体「お城の達人」の福島円一郎さん(67)が郷土講座で「尼子家臣団における赤穴氏と赤名地域での戦国時代の出来事」と題して講演した。

 福島さんは会社員で、雲南市掛合町掛合の出身。広島市で勤務した頃、広島城築城400年のイベントなどで毛利元就の中国地方統一の歴史に興味を持ち、歴史を学ぶようになった。

 瀬戸山城(飯南町下赤名)の城主・赤穴盛清の逸話を紹介。盛清の家臣2人は毛利氏に降伏することに反対し、盛清の降伏後も2人の家臣は各地で一揆を起こし毛利軍を苦しめた。

 毛利氏は盛清をしかったが盛清は「自分は主家(尼子氏)を裏切って毛利家に従った。真の忠臣である家臣を討つことはできない」と答え、毛利氏は「この家臣のような武士が仕えればどれだけ頼もしいか」と応じたという。

 町民ら約40人を前に福島さんは「いつの時代もこういった人情味のある話があるのは良い」と歴史の魅力を伝えた。飯南町上来島の会社員神所公一さん(55)は「4年前に移住し、町の歴史を深く知らなかったが、分かりやすく聞けた」と笑顔を見せていた。講座は飯南町の歴史ファンらでつくる銀山街道を訪ねる会が主催した。

(景山達登)