日本映画界最大の祭典「第49回 日本アカデミー賞」授賞式が13日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催され、映画『爆弾』で得体の知れない中年男・スズキタゴサクを演じた佐藤二朗が最優秀助演男優賞に輝いた。
【写真】感動…涙を流す佐藤二朗
暴行容疑で連行された警察の取調室で、都内で起きる爆発事件を次々と予告し、刑事たちを翻ろうする謎めいた男という難役を、圧倒的な存在感と独特の緊張感で体現した演技が高く評価された。
プレゼンターを務めた俳優・大沢たかおから受賞者として名前を呼ばれると、佐藤は呼吸を整えるようにゆっくりとステージへ。スピーチでは思わず涙をにじませながら、「泣くな、これ。こんな泣くかな、最優秀。いや、泣くね、これは泣くな」と率直な言葉で心境を吐露した。
さらに、これまで日本映画をあまり観てこなかった理由について「嫉妬を感じるから、悔しいと思うから」と正直な胸の内を明かしつつ、昨年『あんのこと』で優秀男優賞を初受賞し、初めて出席した授賞式で多くの俳優たちが日本映画を応援する姿に触発されたことを告白。「この一年、本当に毎日のように日本映画を観た。素晴らしい作品が山ほどあって、戦う価値がある場所だと心から思った」と語り、日本映画への愛と感謝を熱く伝えた。
最後は「『爆弾』チームのみんな、日本映画に携わるすべての皆さん、日本映画を観てくれる皆さん、みんな愛してるぜ。いい夜だ。ありがとう」と締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。
このスピーチを聞いて、同作で優秀主演男優賞を受賞した山田裕貴は大号泣。佐藤以上に涙を流しながら佐藤を称え、二人が肩を抱き合い固く握手を交わす姿が映し出され、会場は感動的な空気に包まれた。
優秀主演男優賞は佐藤のほか、田中泯(『国宝』)、松村北斗(『ファーストキス 1ST KISS』)、横浜流星(『国宝』)、渡辺謙(『国宝』)が受賞した。
今回の日本アカデミー賞は、2025年1月1日から12月31日までに日本国内で公開された映画作品が対象。授賞式の司会はフリーアナウンサーの羽鳥慎一と、昨年『あんのこと』で最優秀主演女優賞を受賞した河合優実が務めた。
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