大阪府の玉井実夫さん(54)は焼き肉が苦手だ。網の上で焼いている肉の中で、いつも生焼けの肉を取ってしまう。
「『もう焼けてるやん』と思って取っても、家族に『まだ全然生やん』って言われるんです」
赤い生肉が、茶色く焼けた色に見えてしまうのだ。原因は玉井さんの目にある。玉井さんは生まれつき赤や緑など一部の色の区別が難しい「色覚少数派」だ。
日本眼科学会によると、玉井さんのような先天性の人は男性が約20人に1人いるとされるのに対し、女性では約500人に1人という性別による差がある。この数字を用いると、日本全体で約300万人がいる計算だ。 本人たちは、あらゆる場面で工夫をしながら、日々の生活を送っている...













