東京・TOHOシネマズ新宿で17日、公開中の映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃篇』の応援上映が行われ、上映前に片桐健滋監督と松橋真三プロデューサーが登壇した。
【写真】“山崎賢人”争奪戦に本音を明かした片桐健滋監督
本作は、野田サトルの同名漫画(集英社ヤングジャンプ コミックス)を実写化したサバイバル・バトルアクション。明治末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を巡る争奪戦を描く。
チケットは完売。会場には初鑑賞の観客から10回以上足を運ぶファンまでが集まり、さまざまな応援グッズを手にした観客の熱気に包まれた。片桐監督は「こんなにも原作を愛しているファンがいる作品はなかなかない。監督としてプレッシャーもあったが、やってよかったと感じている」と語り、松橋プロデューサーも「皆さまのおかげでここまで来ることができた」と感謝を述べた。
制作について片桐監督は、「細かい部分まで、ファンが見たいと思うものは可能な限り拾ってちりばめた」と説明。原作のディテールを再現することにこだわったという。また、原作者の野田氏が出演を希望し、囚人役の衣装まで用意されていたものの、「連載の都合で実現できず、現在は阪急梅田に衣装だけ展示されている」と裏話も明かした。
そして、話題は先日、2028年のNHK大河ドラマ『ジョン万』で主演を務めることが発表された山崎賢人(※崎=たつさき)へ。『ゴールデンカムイ』の主人公・杉元佐一役をはじめ、「9年間で12本、すべて主演の作品を一緒に作ってきた」と松橋プロデューサー。「もはや家族のような関係。次は何をやろうかと自然に話せる存在」と、長年積み重ねてきた信頼の深さをにじませた。
そんな中で届いた大河主演の知らせに、松橋プロデューサーは「最初は正直、嫌だなと思った」と率直な本音も。しかし、ジョン万次郎を演じると聞いて、「それならぜひ見てみたいと思った」と続け、「明るさで日本を元気にしてくれるような力がある人。スケジュールは何とかするので協力しますと伝えた」と語り、手放したくはないが、送り出さずにはいられない、そんな複雑な思いをにじませた。
その上で、松橋プロデューサーは「本当に明るくて誠実な人」と山崎の人柄を評価。片桐監督も「瞬発力がとにかくすごい。普段は穏やかな青年だが、カメラが回ると一瞬で役に入る。その切り替えの速さは、アクションの技術と同じくらい見事」と絶賛し、俳優としての稀有な資質を語っていた。
後半のティーチインでは、実写化ならではの表現についても言及。片桐監督は「ラストの杉元・アシリパ・白石のやり取りは映画として再構成した。これから続く物語のスタートとして大切にした」と語った。
松橋プロデューサーも「漫画は連載で展開するが、映画は2時間の中で“うねり”を作る必要がある」と補足し、「監獄潜入シーンは『ミッション:インポッシブル』のような面白さもあり、実写ならではの魅力」と説明した。
撮影の裏話として、片桐監督は「第七師団のホクロを描くシーンはアドリブも多く楽しかった」と回想。さらに、野田氏が國村隼の大ファンで、撮影現場で長時間そばにいたエピソードも披露され、國村が「もすッ」と言った瞬間、野田氏がとても満足そうにうなずいていたことを明かし、会場を沸かせた。
また、原作には「実写化は難しいのでは」と思われるような強烈なエピソードも多いが、本作では“ラッコ鍋”などにも挑戦。その裏側について問われると、松橋プロデューサーは「映倫との戦いだった」と明かし、「激しい描写でも、見せ方を変えればクリアできる場合もある。どうすればクリアできるかギリギリのラインを探っている」と制作の苦労も語った。
最後に片桐監督は「感想を発信してもらえることが励み。できる限り続きも作れたら」と続編への意欲をにじませ、松橋プロデューサーも「皆さんの言葉が原動力。これからも長く応援してほしい」と呼びかけていた。
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