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阿部寛、SNSやらず「リツイートがわからない」 “炎上”描く映画主演で意味がわからず苦戦

俳優の阿部寛が24日、都内で行われた映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)の完成披露試写会の舞台あいさつに登壇した。 【写真】芦田愛菜や夏川結衣も参加した舞台あいさつの模様  本作は、第36回山本周五郎賞の候補にもなった浅倉秋成による同名小説(双葉文庫)が原作。主演は阿部寛。演じるのは、大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介。ある日突然、SNS上で“殺人事件の犯人”として個人情報を晒され、炎上の渦に巻き込まれていく。  事の発端は、泰介のものと思われるSNSアカウントから、女子大生の遺体画像が拡散されたこと。まったく身に覚えのない投稿によって殺人犯に仕立て上げられた泰介は、家族も仕事も守ろうと必死に無実を訴えるが、ネットは瞬く間に“炎上”状態に。匿名の群衆が個人情報を暴き、日本中から追われる逃亡生活が始まる。  SNSの炎上を描く本作。SNSをやらないことで知られる阿部は、脚本を読んだ感想を問われると「SNSをやらないので脚本を見ても意味がわからなかった。リツイートの意味がわからなかった」とぶっちゃけた。阿部に「知ってました?」と確認されると、夏川結衣は「ええ。もちろん」とばっさり。苦笑いの阿部は「監督とお会いして意味をちゃんと確認しながらやった。ケータイを打つのもスゴく遅いし、未だになかなかついていけない。こういうことが実際に起こるのは怖いなと思いました。(泰介役は)ぴったりでしたね」と笑いながら話していた。  イベントには、芦田愛菜、藤原大祐、板倉俊之(インパルス)、夏川結衣、山田篤宏監督も参加した。...

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5、羽佐間道夫・山寺宏一・林原めぐみら吹替版予告編解禁

過去7度のエミー賞に輝いた、人気のミステリー・コメディドラマシリーズ『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」にて、9月9日より独占配信される(初回3話一挙配信/以後、毎週火曜に1話ずつ配信)。 【動画】『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5、吹替版予告編  本作は、ニューヨークにある高級マンション=アルコニアに住む“実録犯罪番組マニア”のチャールズ(演:スティーブ・マーティン)、オリバー(演:マーティン・ショート)、メイベル(演:セレーナ・ゴメス)の凸凹トリオが、マンション内で毎度のごとく発生する殺人事件の謎に立ち向かうミステリー・コメディドラマシリーズ。  主演トリオの世代や演技スタイルの違いをコメディに昇華した魅力的な化学反応や、テンポの良いユーモア満載の会話劇、そして温かくコミカルな雰囲気で、殺人ミステリーという重さを感じさせない心地よさが人気を博し、エミー賞では通算56 ノミネート(うち7受賞)という高い評価を受けている。  シーズン4最終話で、チャールズの盟友サズ(演:ジェーン・リンチ)を殺害した犯人をついに突き止め、今回も見事事件を解決に導いたチャールズ、オリバー、メイベルたち。オリバーとロレッタ(演:メリル・ストリープ)の結婚式もアルコニアで無事に執り行われ、しばし幸せな時間を過ごしていた3人だったが、なんとその直後、中庭の噴水に横たわるドアマンのレスター(演:テディ・コルカ)の変死体を発見し――。  シーズン5では、チャールズ、オリバー、メイベルの3人が、ドアマン・レスターの不可解な死の真相を追う中で、ニューヨークの裏社会へと足を踏み入れていく。調査が進むにつれ、億万長者や旧来のマフィア、そしてアルコニアの住人らをつなぐ秘密のネットワークが浮かび上がる。さらに、彼らは「慣れ親しんだ昔ながらのニューヨーク」と、「変貌しつつある新しいニューヨーク」との間に、自分たちが思っていた以上に大きな隔たりが存在することに気づく。旧来のマフィア勢力が昔の秩序を守ろうとする一方で、影響力を持つ現代の新勢力が静かに勢いを増していた――。  ゲストが豪華なことで知られる『マーダーズ・イン・ビルディング』だが、シーズン5にも往年の映画ファンにはうれしい役者が勢ぞろい。前シーズンに引き続き ロレッタ役メリル・ストリープやハワード役マイケル・シリル・クレイトン、ウィリアムズ刑事役ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ヴィンス役リチャード・カインドらが参加。  新たな特別ゲストとしてボビー・カナヴェイル(『ザ・ウォッチャー』)、レネー・ゼルウィガー(「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ)、ローガン・ ラーマン(『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』)、クリストフ・ヴァルツ(「007」シリーズ)、ティア・レオーニ(『天使のくれた時間』)、キーガン=マイケル・キー(「モンスター・ホテル」シリーズ)、ビーニー・フェルドスタイン(『レディ・バード』)、ダイアン・ウィースト(『ハンナとその姉妹』)、ジャーメイン・ファウラー(『俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー』)が出演する。  羽佐間道夫(チャールズ役)、山寺宏一(オリバー役)、林原めぐみ(メイベル役)による日本語吹替版予告編も解禁。警察からの報告で事故死と判断されたレスター。しかし、現場が「ニューヨークいち殺人が多い建物」であることからその報告に納得がいかないチャールズたちは独自で捜査を進めていくうちに、レスターが死亡当日、マフィアと揉めていたことを知る。そして彼らはマフィアと直接対面することになるのだが…。はたして、アルコニアの門番であったレスターを殺害したのは誰なのか。今回の事件もまた一筋縄でいかない展開となりそうだ。 ...

映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』松浦大悟氏&塚田英明氏&白倉伸一郎氏の東映プロデューサー座談会

『仮面ライダーガヴ』と『ナンバー戦隊ゴジュウジャー』の2本立ての映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』、映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』が公開中。ORICON NEWSでは、東映のスーパー戦隊シリーズの作品でプロデューサーを務めてきた松浦大悟氏、塚田英明氏、白倉伸一郎氏にインタビューを実施。50年の歴史を持つスーパー戦隊シリーズが、なぜ続いてきたのか、そしてこれからの展望などを聞いた。 【動画】東映の松浦大悟氏&塚田英明氏&白倉伸一郎氏がスーパー戦隊シリーズ50周年の裏話 ■大先輩に囲まれ恐縮する松浦氏 映画のオススメポイントをトーク  松浦氏は現在放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』(2025)を、塚田氏は『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)、『魔法戦隊マジレンジャー』(2005)、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007)、『魔進戦隊キラメイジャー』(2020)を、白倉氏は『鳥人戦隊ジェットマン』(1991)、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992)、『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)、『機界戦隊ゼンカイジャー』(2021)、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(2022)を担当している。  『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』(毎週日曜 前9:30、テレビ朝日系)は、スーパー戦隊シリーズ50周年記念作。全て集めるとなんでも願いがかなうという指輪を求め、5人の“はぐれ者”が戦いを繰り広げる物語。さらには、悪の軍団・ブライダン、そして歴代レッドたちとも、おきて破りの頂上バトルを繰り広げる。新時代のナンバーワンになるのは誰だ?ゴジュウポーラーの参戦により、一層盛り上がりを見せるゴジュウジャー。中川翔子、サンシャイン池崎、ゴー☆ジャス、てつや(東海オンエア)らのゲストも参戦。映画でも最高最強ヒーローは健在だ。 ――大先輩2人との座談会です。 【松浦氏】両脇に大先輩を抱えてどんな罵詈雑言を浴びせられるのか…。 【白倉氏】浴びせていいの?(笑) 【塚田氏】やりにくいよね(笑)。 【松浦氏】罵詈雑言は、なるべく僕のいないところで(笑)。 【白倉氏】いないとこでやったらそれは影口になってしまう。悪口は面と向かって言うっていうのがポリシーなので! 【塚田氏】松浦は、何歳になったの? 【松浦氏】今28歳です。 【塚田氏】若いね!25~30年ぐらい離れているのか。 【松浦氏】だから、ここに座らせていただいてますが、逃げたくてしょうがないです(笑)。 ――まずは映画の感想から教えてください。 【松浦氏】スーパー戦隊シリーズの映画は、尺が限られているものでありつつ、今回はスーパー戦隊50周年なので特別感を、と。どういうものにしたらいいのか悩んでたんですけど、田崎竜太監督(※崎=たつざき)たちと「『ゴジュウジャー』らしいことを優先すれば、それが自然と50周年を祝うことになるのではないか」と相談して、スーパー戦隊シリーズ全体ってよりは、『ゴジュウジャー』の楽しい夏映画として考えようかなって思って、制作に臨んだ次第です。なので、スーパー戦隊シリーズの夏映画を参考に観ました。『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』(2004)や、『劇場版 百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える』(2001)を観て、スーパー戦隊シリーズの映画とはどういうものなのかと考えました。スーパー戦隊シリーズの夏映画は、女の子やお姫様がさらわれて取り戻しに行くのがフォーマットとしてある。『ゴジュウジャー』はお姫様がいなかったので、代わりにテガソードという神様をさらわれるのではなく、ピンチの状態にした。テガソードというお姫様を救いに行くお話にしようとスーパー戦隊シリーズの映画を勉強して、『ゴジュウジャー』なりの映画になりました。 【白倉氏】『ゴジュウジャー』という番組を見ていない人にも分かりやすいものを作ろう、というところからスタートしたので、そういう意味では、こちらも何も知らない体で見ていた。途中からついていけなくなるぐらい『ゴジュウジャー』のノリがスゴかった(笑)。もう1つはアクションを含めた特撮が、離れてみると「こんなにすごいことやっているんだ」と他人事のように、虚心坦懐に素直に感じました。尺が限られていると言っていますけど、密度が濃いすごいものだと思います。 【塚田氏】詰め込んでいるな、と思いました。テガソードがやられるというクライマックスのようなところから始まり。スーパー戦隊の方が、併映の仮面ライダーより持ち分の尺が短い。その分、白倉も言っていたような感じでぎゅっと詰め込んでいるなと感じました。 ■推しのスーパー戦隊シリーズは? 東映社員ならではのマル秘エピソードも ――50周年という長い歴史がありますが、推しのスーパー戦隊シリーズについて教えてください。 【白倉氏】イチオシは『侍戦隊シンケンジャー』(2009)です。万人にオススメできるスーパー戦隊シリーズの優等生。次点として現行番組である『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』を推したいと思います。 【松浦氏】ヨイショを感じますね(笑)。 ――『シンケンジャー』が推せる理由は? 【白倉氏】もちろんお話が面白いというのがあります。スーパー戦隊は『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975)の当初から紅一点というチームヒーロー。スーパー戦隊のせいというよりも1960年代から流行っている戦闘集団の中に1人の女性を混ぜておくと「当たりやすい」という業界的なセオリーに基づく部分なんです。だんだんとその意味合いが時代と共に変わった気がする。『シンケンジャー』に至っては、男性の中に女性がいるという人物配置じゃなくて、御殿様とフラットな家来になった。階級社会だからフラットじゃないんだけど(笑)。男女の性別関係なく、家来としてフラットに同等であるという描き方をしたのが、極めて画期的だったなと思うんです。ジェンダー、ダイバーシティが盛んに言われている昨今において、ようやくスーパー戦隊のチームの描き方において完成形になったんじゃないかなと。普遍性が1番あるんじゃないかなと思っています。 ――塚田さんも推しを教えてください。 【塚田氏】僕は、あまり大人じゃないので、自分が関わった作品は全部推しなんです(笑)。チーフ以外で関わった『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002)、『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003)も推しです。今、このタイミングでオススメするとしたら、1番最近にやった『キラメイジャー』です。ちょうどコロナ禍にぶつかって。9話、10話あたりを撮影している時に全部ストップしたんです。6週間にわたって新しく撮影できなくて、再編集などでつなぎまくってやったんです。でも、それを一切感じさせないくらい、その部分も含めて面白くできたと思っております。今までスーパー戦隊シリーズが大好きで、子どもの頃から見ていて、スーパー戦隊のプロデューサーを仕事としてやってきました。しばらく大人向け番組の方をメインでやっていた時期があって、久しぶりにスーパー戦隊シリーズをやったのが『キラメイジャー』だったので、いろんなやりたいこと、学んだことをたくさん盛り込めたと思ってます。「キラキラさせたい」というテーマも、世間がコロナ禍で沈んでた頃というのもあって結果的には合っていたかもしれません。 【松浦氏】塚田さんが見ていて好きだったのは何だったんですか? 【塚田氏】『ゴレンジャー』ですね。4歳ぐらいかな。『ジャッカー電撃隊』(1977)、『バトルフィーバーJ』(1979)、『電子戦隊デンジマン』(1980)、『太陽戦隊サンバルカン』(1981)あたりは、どれも推しです。『デンジマン』はカラオケで歌うと大泉の昔の撮影所が出てくる。フィルムラーという怪人が出てきて、その映像を毎回見たくて『デンジマン』のオープニングを歌っています(笑)。 【松浦氏】ニッチな需要があるんですね(笑)。 ――そんな松浦さんの推しは? 【松浦氏】武部直美先生がプロデュースされた作品が好きで。『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012)、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015)が好きなんですよ!僕は まだ入社していないんですが、テレビで見ていて「正反対の番組だな」と思っていたんです。『ゴーバスターズ』はリアル路線で攻めていて。スーパー戦隊シリーズといえばロボットという思いもわかります。『ゴジュウジャー』に『ゴーバスターズ』の要素もいろいろ引き継がせてもらっていたりするぐらい『ゴーバスターズ』は好きです。新しいことしてやろう、という感じがすごくしました。『ニンニンジャー』は毎週見ていてすごく楽しかったです(笑)。すごくニコニコできるのがスーパー戦隊のパワーだな、と感じていて。特に主役の伊賀崎天晴が最高でした。あれはファンになっちゃいます! 【白倉氏】大泉の撮影所いると『ニンニンジャー』のスタッフが帰ってくるたびに天晴役の西川(俊介)くんの話が出て(笑)。毎日のように報告があった(笑)。 【松浦氏】すごいのが今でもスタッフの皆さんは西川さんの話をたまにするんです!10年経ってもスタッフの皆さんの印象に残る人間力は素晴らしいものだな、と。それが天晴にも出ていると思う。すごく好感度高いレッド、主役だなと思います! ■「東映に入ってよかった」 松浦氏が実感した瞬間を明かす ――印象に残った瞬間は? 【塚田氏】『パワーレンジャー』という一部海外のキャストでリメイクすることとなったのですが、当時、ニュージーランドで坂本浩一さんがやっていて。着ぐるみの貸出のやりとりや視察をさせてもらったりしていたんです。そこでニュージーランドで撮りたいなと、ずっと思っていて。そして『マジレンジャー』のオープニングをニュージーランドで撮ったんです。初めての試みであり、新しい絵を日本の視聴者に提供できたかな、とは思いました。 【松浦氏】まだ歴史に残っているようなことは…。ただ、今こうやってこの50周年記念作品のプロデューサーという大役を若造に大先輩2人からアサインしてやってみろと言われていることが、もしかしたら歴史に残るかもしれません。 【塚田氏】スーパー戦隊シリーズで、20代でチーフプロデューサーは初めてじゃないかな。 【白倉氏】初めてかもしれないね。鈴木武幸さんが『サンバルカン』当時は何歳だったのか思い出せないけど(※編集の調べでは35歳)。 【松浦氏】じゃあ歴史には残るかもしれません(笑)。 ――これからのスーパー戦隊シリーズは、どうなっていくと思いますか? 【松浦氏】スーパー戦隊全体はちょっとわからないです。僕が担当している『ゴジュウジャー』についても、僕らが作ってるだけじゃ成し遂げられない。そもそも僕も作り手に回ってからの期間はすごく短い。それでも感じるぐらい、見てくれる皆様が応援してくれてるからこそあるものだな、とひしひしと感じている。その恩返しを、「ありがとうございます」という気持ちを『ゴジュウジャー』にも込めたいと思っています。 【白倉氏】『パワーレンジャー』が始まる時に、アメリカの撮影所に行って雑談をしていた時の話ですが、当時は『ビバリーヒルズ青春白書』や『ER緊急救命室』といった群像劇が日本ではなかったんです。アメリカのテレビドラマで非常に流行り出していて、すごくうらやましかったんです。「ノンスターによる群像劇ができるアメリカが本当にうらやましい」みたいな話をしたら「何を言っているんだ。日本はとっくにやっている。それがスーパー戦隊シリーズで、そこが面白いと思って我々は作っている」と言われて、完全に納得はしてないんですけど「そっか。なるほどね」と思ったんです。チームヒーローという前に群像劇であることがスーパー戦隊シリーズの非常に大きい特徴かなと思います。スーパー戦隊という枠をはめてしまうと見えなくなっちゃうけど、人間の集団だから必ず世相、現代性、同時代性を映し出す鏡としての存在になるんですよ。だから「スーパー戦隊って、こういうものだ」と決め込まずに、その時代の変遷とともに、5人なら5人、6人な6人の有り様は変わっていくはず。これからも変化は必ずしていくので、目が離せないと思います。 【塚田氏】まだやってないことをやりたいと思います。これまでの作品にちなんで、50個のモチーフがあるとは言っても、ダブったりしている。「まだこれやってなかったね」みたいなことが、実は最近のものでもあったりして。そういう意味では、まだまだ「子どもはこれが好きだよね」ということに限らなくてもいいかなとも思っています。いろんな形で「こういうスーパー戦隊もありか!」とびっくりさせることができれば、楽しいなと思います。 ――シリーズをプロデュースしていて思い出に残っている瞬間は? 【塚田氏】『アバレンジャー』をやっていた時、アバレキラーが5人目だったんですね。それも追加戦士じゃなくて、敵として登場して、48話でようやく一緒に戦い、そこでようやく追加戦士となるという。おもちゃも売らなきゃいけないから、かっこよくやるんですけど、敵であるので、作る側としても難しかったです。田中幸太朗くんが、しっかり演じてくれたので、すごくいいキャラクターになったと思います。『全スーパー戦隊大投票』でも、いい順位でよかった、と。退場する時に、白の戦士だから白い服を着ていたんですけど、諸田(敏)監督が血まみれにしてですね(笑)。今だったら絶対にダメなぐらい真っ赤で(笑)。アバレキラーは、いろんな意味でインパクトがありましたね。そもそも名前も「キラー」ですからね(笑)。相棒のヤツデンワニも大好きでした。 【松浦氏】映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』(2021)の時が、いわゆるヒーロー集合系の映画で。大集合するシーンの時はトラックが何台も来て、仮面ライダーがズラって並ぶんです。その時に『真・仮面ライダー 序章』の仮面ライダーシンさんがいて。仮面ライダーシンさんはスーツの材質が劣化しちゃっていて…。立像化していたんですけど、立像から剥がすと2度とその形を戻せなくなる状態で。もう仮面ライダーシンさんの命が危ない、と。どうするのかと思ったら、立像のまま置いておくという(笑)。『スーパーヒーロー戦記』を見直すと、仮面ライダーシンさんだけは微動だにしていないんですよね(笑)。あれで撮影を断行しているのを見て、東映に入ってよかったと感じました(笑)。 【塚田氏】「この現場に入ってよかった」ってあるよね(笑)。 【白倉氏】『ゼンカイジャー』をやって、センターのゼンカイザー以外はキカイノイドというロボットだったんです。企画で脚本の香村純子さんというスーパー戦隊シリーズの大ファンの人が大反対して。「スーパー戦隊のいいところは身軽に動けるところ。スーツアクターさんに1番フィットしたタイツで余計な装飾のない形でスーツアクターさんのスーパーパフォーマンスを見られるところがいいところで、いいところを全部殺している」と反対されたけど断行したんです。実際に着ぐるみができあがると、ロボットですからガチガチなわけですよ。「スーパーなスーツアクターさんたちも両手両足を縛れたようなもんだな。香村さんもがっかりするだろうな」と思って撮影がスタートしたらジュラン役の竹内康博さん、とんでもないパフォーマンスで。くるくる回転するわ、武器を回したりして。びっくりして「何を着ても変わらないじゃん!」と。ちょっとスーツアクターさんのアクションはスーパーすぎるなと現場でびっくりしました。 ■『ゴジュウジャー 復活のテガソード』見どころをトーク ――最後に映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』の見どころを教えてください。 【白倉氏】2つあります。1つは応援団!劇場の大スクリーンに展開する応援団のスペシャルカット!映画ならではの大迫力で応援してくれますのでお楽しみにしていただければと思います。みんな待ち望んでいると思いますのファイヤキャンドル先輩とブーケさんがどういう形でどう出てくるか。個人的にも楽しみにしていましたし、「こうなんだ!」と出てきた瞬間に涙が出ます。このお2人のファンの方は、ぜひご注目ください。 【塚田氏】テガソードがかっこいいと思いました。スーパー戦隊の巨大ロボ戦はスクリーンで見ると迫力がテレビとまた違ってすごい。そこはしっかり見どころと感じました。まぁ、いきなりやられるとこから始まりますけど(笑)。タイトルが物語っているところを楽しみにしていただければ。 【白倉氏】『復活のテガソード』って結論が出ちゃっているもんね(笑)。 【松浦氏】神様なので(笑)。特撮は佛田監督がすごく頑張ってくださって。「『ガオレンジャー 火の山、吼える』の火山がドーンって出てきて、ゴリラが出てきて、ファイヤーダンスする意味のわからなさがいいんです」と僕が言っていて。佛田監督も僕がずっと言うので「わかった」という感じで(笑)。1番おいしい爆破のカットがあるんですけど、その時に「松浦くん、あの爆破は『ガオレンジャー』より爆破させといたよ。火薬の量は1番だよ!」と言ってくれました。塚田さんもおっしゃってくださったようにすごく見応えある巨大ロボ戦にはなっています。テガソード様は神々しく映っておりますのでそこは見どころだと思います。『ゴジュウジャー』5人のキャラクターも、しっかり出せたと思います。映画から見ていただいて、そこからテレビシリーズもTTFC(東映特撮ファンクラブ)やPrime Videoでも見逃し配信しておりますので、後追いでテレビシリーズもぜひ!ぜひ劇場にお越しいただけますと幸いです。 ■映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』あらすじ テガソード死す!かつてのユニバース大戦がぼっ発するきっかけとなった厄災。その残党“ペスティス”の猛攻によってテガソードが倒されてしまった! 復活に必要なのは、奪われたテガソードの核となる指輪。ゴジュウジャーは指輪を奪い返すべく、ペスティスが潜むテガソードの体内へと飛び込み、幾多の試練に挑むのだった! “はぐれ者”の5人は団結し試練を乗り越えることができるのか?そして初めて語られる、テガソード誕生に隠された衝撃の真実とは!? 戦え、ゴジュウジャー!よみがえれ、巨神テガソード!人々の夢と願いを守れ! ■キャラクター 【遠野吠/ゴジュウウルフ】家族も友達もいない「はぐれ者」。愛想がなく、口も悪いが、腕っぷしは強い。その性格ゆえ、何度もアルバイトをクビになっているため、生活は楽ではない。また、どうしても周りから近寄りがたい人物だと思われがちだが、根はとても素直で、子どもには優しい。過去の経験から、現在は「かなえたい願い」を持っていないが、自分の真の願いを見つけるために、ゴジュウジャーとなった。 【百夜陸王/ゴジュウレオン】カリスマ性に満ちた、元・スーパーアイドル。老若男女を問わず、誰に対しても優しい「人たらし」。それゆえ、他人を自分の思い通りに動かす能力にも長けている。とある事件をきっかけに事務所を追い出された「はぐれ者」で、トップアイドルに返り咲くことを「願い」とする。やや自信過剰なところも見受けられるが、陰での努力も欠かさない。 【暴神竜儀/ゴジュウティラノ】テガソードに仕えることこそ「最高の幸せ」であると思っているテガソード信奉者。周囲の人々とは少しズレたセンスの持ち主で、あまりにマイペースなため、変わり者だと思われている。天才医師を輩出してきた名門一家の跡取りだが、テガソードの存在を知り、厳しい家を飛び出したことで、家族から「はぐれ者」となっている。オーナーの佐織から「テガソードの里」の店長を任されている。 【猛原禽次郎/ゴジュウイーグル】根は真面目だが、そんな自分を変えるため、「パリピ」になりたがっている高校2年生。フットワークが軽く、自分が家族と疎遠な「はぐれ者」になったことも、あまり気にしていない。実は、正体はテガソードの恩恵で若返り、もう一度青春を謳歌しようとしている87歳の老人・猛原譲二。卵料理を食べることによって、なんとか現在の姿を維持している。 【一河角乃/ゴジュウユニコーン】ハイクラスラグジュアリー名探偵。仕事においては、愛嬌とクールな一面をうまく使い分けている。本来は家族のことを大切にしている世話好き女子。家族を養うため、隠れて弁当店でアルバイトをしている。かつては警察官を志し、警察学校に通っていたが、妹・緒乙(おと)が誘拐された事件をきっかけに疎外され、「はぐれ者」となった。現在も妹の行方を捜している。 【熊手真白/ゴジュウポーラー】吠の前のゴジュウウルフの指輪の契約者で、前回の指輪争奪戦におけるチャンピオン。ユニバース大戦で世界を救ったが、そのときに時空の狭間に巻き込まれ、1万年もの長い間、封印されていた。グーデバーンの誕生により復活を遂げ、今度こそ未来永劫にわたっての平和を実現すべく、あらためて「世直し」を実行しようとしている。別名「ゴッドネス熊手」。相棒の取り立てロボット・べアックマとともに行動する。 ...

『相棒』誕生25周年!“season24”10月から放送決定 初回から前代未聞の展開に水谷豊も驚き「最高レベルの意表」

俳優の水谷豊と寺脇康文が出演するテレビ朝日系連続ドラマ『相棒 season24』(毎週水曜 後9:00)が、10月から2クールにわたり放送されることが決定した。 【写真】変わらずかっこいい!黄金コンビの2ショット  2000年に『土曜ワイド劇場』の一作として誕生して以来、今年シリーズ25周年を迎える『相棒』。放送回数は446話に到達し、劇場版、スピンオフ、舞台、書籍など、その世界観はさまざまな方面へと広がっていった。  “四半世紀”という記念すべき節目を迎え、通算11シーズン目に突入する杉下右京(水谷)×亀山薫(寺脇)の“黄金コンビ”。25年の集大成にして新たなスタートラインに立つ。  『season24』初回スペシャルで描かれるのは、“人間国宝の講談師”をめぐる殺人事件。芸の極致にたどり着いた名人と、彼を取り巻く複雑な人間模様、そして時代を映し出す“業”深き事件。娯楽性と社会性が両立した『相棒』ならではの圧巻のミステリーが展開する。『相棒』25年の歴史の中で、講談の世界を描くのは初めて。しかも今回は、右京が人間国宝に弟子入りする、という前代未聞の状況から幕を開ける。右京は内弟子として師匠の屋敷に住み込み、前座修行に励みながら内部を探っていく。  そんな『season24』の始動にあたって、水谷&寺脇が心境を告白。水谷は初回スペシャルについて、「『相棒』の初回スペシャルのストーリーには、毎シーズン意表を突かれますが、今回は歴代の初回の中でも“最高レベルの意表”。心底、驚かされました」と、25年にわたって『相棒』ワールドをけん引してきた水谷ですら衝撃を受けたことを明かした。  寺脇も同様に「初回スペシャルは『相棒』の生みの親ともいえる輿水泰弘さんの脚本なのですが、“またスゴイものを書いてきたな!”と震えました。設定もシーンも会話もすべて面白く、もはや“輿水さんにしか書けない”という脚本になっているんです。すごい域に到達したと感じました」と絶賛した。  続いて新シーズンへの期待を聞くと、水谷は「おかげさまで『相棒』は25周年、これまで計446のエピソードをお届けしてきました。これだけ続いてなお“先が読めない”という奥行きの深さこそが、相棒ワールドたるゆえんですね」と自信をのぞかせ、寺脇も「『相棒』は新しい脚本をもらうたび、今回はどんな世界が広がっているんだろうとワクワクします。でも一方で、奇をてらうことを目指すのは違う。ミステリーの面白さは追求しながら、ドラマ作りには真摯に向き合っていきたい」と変わらぬ決意を打ち明けた。  水谷はまた、25年間ともにあり続けた右京という存在に対し、「右京は警察官という職業を選んだ瞬間から、一貫して“右京の正義”というものを胸に刻み続けてきました。それが『相棒』という作品の揺るぎない軸につながるのだと思います。これまで僕は右京という人物を信頼してきましたが、これからも彼のブレない正義を信じ続けていくことでしょう」と敬意を語った。  『season24』では、右京と薫はもちろんのこと、長きにわたってシリーズを支えてきた名キャラクターたちが集結。特命係の“ボス”甲斐峯秋(石坂浩二)、特命係の廃止を虎視眈々と狙う野心家の警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、“鉄の女”の異名を持つ内閣情報調査室トップ・社美彌子(仲間由紀恵)など、油断できない顔ぶれが入り乱れるように暗躍する。  また、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)ら“相棒ワールド”に欠かせない存在たちも特命係にからんでいくが、そんな中、「暇か?」でおなじみ、薬物銃器対策課課長・角田六郎課長(山西惇)には“ある変化”が。さらに、小料理屋『こてまり』の女将・小出茉梨(森口瑤子)、薫の妻でジャーナリストの美和子(鈴木砂羽)も、それぞれの存在感でドラマに絶妙なスパイスを加える。...