主題歌「神無-KANNA-」にもなった、カンナの原画
主題歌「神無-KANNA-」にもなった、カンナの原画
主人公・12才の少女、葉山カンナを演じる蒔田彩珠のアフレコ本番風景
主人公・12才の少女、葉山カンナを演じる蒔田彩珠のアフレコ本番風景
主題歌「神無-KANNA-」にもなった、カンナの原画
主人公・12才の少女、葉山カンナを演じる蒔田彩珠のアフレコ本番風景

 今年は、稲佐の浜(出雲市大社町)で神々をお迎えする神迎(かみむかえ)神事が11月24日に執り行われた後、12月にまでまたいで神在祭が行われます。神在祭中の11月29日には、縁結大祭が予定されています。実は、その縁結大祭当日に決行するはずだった、水面下で進めていた企画の内容を、ここで明らかにしておきたいと思います。

 “新暦の神在月”最終日(10月31日)に、物語のスタートの地となる東京でお披露目した、映画「神在月のこども」の主題歌「神無-KANNA-」を、“旧暦の神在月”最終日曜日(11月29日)に物語のゴールの地となる出雲で、シンガー・ソングライターmiwaさんを再びお招きして披露するプランを温めていました。

 ところが、日を重ねるにつれ猛威を振るう新型コロナウイルス感染のリスクを鑑み、大変難しい判断でしたが、みなさんと安全に「心から楽しめる空間」を提供できる日が再び訪れた時、胸を張って凱旋(がいせん)しようと腹を決め、延期する事としました。

 この仕事をしていると「心からの喜び」を感じれる瞬間というのは、ほんの一瞬しかありません。でも、そのほんの一瞬のために、必死になって、駆け回っていけること、そして、その原動力となり「心からの喜び」を与えてくれる場所(存在)が、僕にとっては、ここ、ふるさと山陰なのです。

 そう奮い立たせてくれるふるさとへ恩返しをしたい。今はただ、本作が全国の劇場公開となるその瞬間まで、自分の仕事を全力で全うするだけです。すぐすぐ、ふるさとへの凱旋はかなわない中で、新たなオンライン企画も予定しており、今後、詳細がまとまり次第、公式サイト(QRコード)より企画内容を発表します。制作追体験動画とともに要チェックだけんね! 最後に「また、絶対にここに戻ってくるけん!」と公言しておきます。待っちょいてくださいね、ふるさとのみなさん!

 映画「神在月のこども」の公式サイトでは、製作過程を追体験できます。QRコードを読み取り、アクセスしてください。
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 みしま・てっぺい 『神在月のこども』企画・プロデューサー。1979年、松江市出身。cretica universalでは映画、漫画、テーマパークなどさまざまなシーンで企画・プロデュースを担当。