『神在月のこども』を特集したラッピング紙面を読む来場者=出雲市大塚町、T・ジョイ出雲
『神在月のこども』を特集したラッピング紙面を読む来場者=出雲市大塚町、T・ジョイ出雲
『神在月のこども』の公開初日舞台あいさつに登壇した、主人公カンナ役の蒔田彩珠さん(左から3人目)ら=東京都板橋区、イオンシネマ板橋
『神在月のこども』の公開初日舞台あいさつに登壇した、主人公カンナ役の蒔田彩珠さん(左から3人目)ら=東京都板橋区、イオンシネマ板橋
『神在月のこども』を特集したラッピング紙面を読む来場者=出雲市大塚町、T・ジョイ出雲 『神在月のこども』の公開初日舞台あいさつに登壇した、主人公カンナ役の蒔田彩珠さん(左から3人目)ら=東京都板橋区、イオンシネマ板橋

 出雲を舞台にした新作アニメ映画『神在月のこども』の上映が8日、島根県内2カ所を含む全国約190の映画館で始まり、封切り初日から多くの観客が足を運んだ。東京都内の映画館であった舞台あいさつでは、出演者が壮大な物語の魅力をPRした。

 母を亡くし、大好きだった走ることに向き合えなくなってしまった主人公カンナが、神の使いの白ウサギに導かれ、東京から出雲を目指す物語。神戸市の有限責任事業組合「クリティカ・ユニバーサル」が企画し、松江市出身の三島鉄兵さん(42)がプロデューサーとロケーション監督を務めた。構想から約8年かけて完成した。

 都内の映画館では舞台あいさつがあり、カンナを演じた女優の蒔田彩珠さん(19)は「初めての声優の仕事は大変で何度も無理だと思ったが、カンナが前を向き走り出す姿を見て頑張ろうと思えた。見た人を同じように勇気づけられたらいい」と振り返った。

 祖母が江津市出身のアニメーション監督、白井孝奈さん(32)は「アニメで走りを表現するのは難しく、カンナの走りを何十人ものアニメーターで描いている。そこにも注目してもらいたい」と作画の魅力を語った。

 舞台袖で見守った三島さんは「万感の思い。ここまで信じてくれた皆さんにお礼を言いたい」と話した。

 全国最多の1日8回上映のT・ジョイ出雲(出雲市大塚町)では、家族連れなどが鑑賞。出雲市高岡町の足立弘香さん(77)は「涙が出るほど良かった。孫にも見せてあげたい」と話した。島根県内では松江東宝5(松江市東朝日町)でも上映している。

 山陰中央新報社は、公開に合わせて作品を特集したラッピング紙面を企画・制作。5千部を印刷し、全国約100カ所の映画館などで配布する。 (白築昂)