松江フィルムコミッションの「映画半券キャンペーン」
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島根県とタイアップしたロケ地マップ
島根県とタイアップしたロケ地マップ
松江フィルムコミッションの「映画半券キャンペーン」 島根県とタイアップしたロケ地マップ

 10月8日、映画『神在月のこども』は、おかげさまをもちまして全国188館で公開され、今この瞬間も全国の劇場で上映されています。公開したからといって、これまでのルーティンが大きく変わる訳ではないですが「公開」という節目を無事に迎えられた事には大変安堵(あんど)しています。

 1週前の10月2日に大社文化プレイスうらら館で実施した「出雲プレミア」はとても印象的でした。境港市出身で、作中にもキャスター役として出演するなど全幅の信頼を寄せる上田まりえさんが司会を務め、主人公カンナ役・蒔田彩珠さんが登壇。miwaさんには主題歌「神無-KANNA-」、エンディングテーマ「神在月のこども」を披露いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。

 松江で過ごした10代の頃、エンターテインメントを肌で体感するには都会に出るしかないのかな…とむなしさに駆られた時期がありました。それでも、この街に在る魅力は、この街にしかない!と地元を誇りに思い続けてきました。「いつか僕が生み出したエンターテインメントを故郷へ持ち帰ってみんなに見せたい」と明確な目標があったので、喜びもひとしおでした。

 出雲プレミアと東京プレミアの両会場を中継でつないだイベントという事もあって、まさに「東京から出雲までを駆ける少女の物語」を具現化する形でお届けでき、大きな達成感を得る事ができました。

 終了間際、プログラムにも台本にもなかった事が起こりました。「俺たちから始まった物語。最後は二人できちんと皆さんに感謝を伝えよう」と、原作者の四戸くんに背中を押してもらう形で舞台に立ちました。

 舞台袖から中央へ足を運ぶ中で、体が震えているのが分かりました。緊張でもなく、物おじしているわけでもない。「みんなに見せてあげたい!」と10代の頃から抱いていた目標をかなえられた瞬間、心の底から喜びが満ちあふれ震えていたのです。

 目線を客席へ向けると、ふるさとの皆さんが手を真っ赤にするくらい長く温かい拍手で迎えてくれていたのが見え、ボロボロと涙があふれ出ました。壮大な挑戦でしたが、進んできた道筋は決して間違いではなかったんだと〝答え合わせ〟をお客さまからいただけました。

 感謝を伝える場だったのに、いつの間にか「感動」をもらう場にしていただき本当にありがとうございました。あの、エンターテインメントが生み出した大音量の拍手を一生胸に刻んでいくけん!ほんに、幸せだったけんね!ここまで長い間、だんだんだったね!! =月1回掲載=

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 みしま・てっぺい 『神在月のこども』企画・プロデューサー・ロケーション監督。1979年、松江市出身。cretica universal(クリティカ・ユニバーサル)では映画、漫画、テーマパークなどさまざまなシーンで企画・プロデュースを担当。 映画「神在月のこども」の公式サイトへは、QRコードを読み取り、アクセスしてください。