自らの良心に基づいて法的な判断を下す裁判官の仕事にやりがいがあるという竹田泰樹さん=松江市母衣町、松江地方裁判所
自らの良心に基づいて法的な判断を下す裁判官の仕事にやりがいがあるという竹田泰樹さん=松江市母衣町、松江地方裁判所
黒い法服を着て法廷に臨む裁判官の竹田泰樹さん=松江市母衣町、松江地方裁判所
黒い法服を着て法廷に臨む裁判官の竹田泰樹さん=松江市母衣町、松江地方裁判所
自らの良心に基づいて法的な判断を下す裁判官の仕事にやりがいがあるという竹田泰樹さん=松江市母衣町、松江地方裁判所 黒い法服を着て法廷に臨む裁判官の竹田泰樹さん=松江市母衣町、松江地方裁判所

裁判官
 竹田 泰樹さん(松江市母衣町)

 犯罪(はんざい)や争いごとの裁判(さいばん)で、法的な判断(はんだん)を下すのが裁判官(さいばんかん)。松江(まつえ)地方裁判所(松江市母衣(ほろ)町)判事補(はんじほ)の竹田泰樹(たけだやすき)さん(30)は、人の人生をも左右する責任(せきにん)の重い仕事に「事件に関わった本人や関係者の気持ちをくめる、信頼(しんらい)される裁判官になりたい」と話します。

 裁判官は、提出(ていしゅつ)された証拠書類(しょうこしょるい)や法廷(ほうてい)での当事者らの話を考慮(こうりょ)し、自らの良心に基(もと)づいて判決(はんけつ)を下します。憲法(けんぽう)で独立(どくりつ)が保障(ほしょう)され、憲法と法律(ほうりつ)にのみ拘束(こうそく)されると定められています。 

 裁判官は、難関(なんかん)の司法試験に合格(ごうかく)後1年間の司法修習(しゅうしゅう)を受け、裁判官にふさわしいと認(みと)められた人が判事補に任命(にんめい)されます。通常は6年目に一人で裁判ができるようになり、11年目からは判事になります。

 竹田さんは、大学の法学部で教わったベテラン裁判官の紳士的(しんしてき)で仕事熱心な人柄(ひとがら)に接(せっ)し、裁判官になろうと決めました。

 裁判官になって4年目。松江地裁でスタートし、民事部を経(へ)て現在(げんざい)は犯罪(はんざい)や事故(じこ)を扱(あつか)う刑事部に所属(しょぞく)。3人の裁判官で審理(しんり)する合議事件の裁判では、裁判長から見て左隣(どなり)に着席します。また、国民の中から選ばれた裁判員6人が加わって被告人(ひこくにん)が有罪(ゆうざい)か無罪(むざい)か、有罪の場合どのような刑にするのか(量刑(りょうけい))を決める裁判員裁判では、竹田さんは事件の内容(ないよう)や量刑に関する資料(しりょう)を作成して、裁判員と裁判官が対等の立場で議論(ぎろん)できるように説明をしたり、判決文の原案を作成したりします。

 また、逮捕状(たいほじょう)など令状請求(れいじょうせいきゅう)への対応(たいおう)のほか、兼務(けんむ)する松江家庭裁判所の扱う少年事件では、少年の将来(しょうらい)と、どうすれば立ち直れるかを考えながら一人で判断します。

 法を守るため、精神(せいしん)的な強さも求められる仕事ですが、竹田さんは「自分の判断が人の人生を左右する責任の重さを感じると同時に、やりがいもあります」と話し、裁判官を続けていく覚悟(かくご)です。


★みなさんへ

 仕事をするうえで気を付けているのは、「決めつけずによく考える」ということです。将来(しょうらい)の仕事を考えるとき、一つに決めつけず、周りの人の話を聞いたり、調べたりしながら考え続けることが大事だと思います。

 また、周囲(しゅうい)の「知らない世界」に積極的に触(ふ)れ、「好き」や「なぜ」をたくさん経験(けいけん)することが将来を考えるときに役立つと思います。