自分自身を見つめ直す大切さを説くまつもとゆきひろ氏=大田市大田町、大田高校
自分自身を見つめ直す大切さを説くまつもとゆきひろ氏=大田市大田町、大田高校

 松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」の開発者・まつもとゆきひろ氏(56)が11日、大田高校(大田市大田町)で講演した。急速に変化する社会で正しい進路や生き方を選択するため、自らと向き合い、興味・関心や得手不得手、価値観を自己分析する「〝自分の棚卸し〟をしてほしい」と1年生約130人に説いた。

 まつもと氏は、高校生世代に該当する2004年生まれの半数は「生まれたときに存在しなかった職業に就く」という近年の予測を紹介。急激な情報化や社会情勢の変化で、過去の経験則が通用しない時代に突入していると指摘した。

 「自分がどんな自分かを知って、正しい判断をする必要がある」と強調し、士気が上がること、時間を使いたいことは何かなど、自らを見つめ直し、頭の中を整理する作業が適切な選択につながると述べた。

 画一的ではなくユニークさや他者との違いが重視される時代でもあるとし、動画投稿サイト・ユーチューブを例に「他の人がしないことをする人が評価される。特殊な才能、技能はなくていい」と訴えた。

 講演を聞いた木下翼さん(16)は「自分が何になりたいか、何をしたいかを考えるきっかけになった」と感想を述べた。

 講演会はIT人材育成の一環として大田高校が主催し、大田市が共催した。

  (錦織拓郎)