任期満了に伴う出雲市長選が4日、告示された。届け出順に、いずれも無所属新人で、元市議の川光秀昭氏(62)、建設会社社長の小豆沢貴洋氏(46)、元市議の飯塚俊之氏(55)=自民、公明推薦=が立候補し、11日の投開票に向けた戦いが始まった。
長岡秀人市長(70)=3期=は今期限りで退任する。三つどもえの選挙戦は12年ぶりで、少子高齢化対策、産業振興策、地域活性化策などが争点になる。
川光氏は午前10時、同市大社町修理免の選挙事務所前で約20人を前に第一声。同市西林木町で進む新市立体育館の建設事業の再検討を公約に掲げ「建設費はコロナ対策に集中的に振り向けるべきだ」と主張。大企業のサテライトオフィス誘致や子ども医療費の無償化にも取り組むとした。
小豆沢氏は午前9時半、同市今市町の本町郵便局前で第一声を上げた後、近くのJAしまね出雲地区本部前で演説。約250人を前に「人口を増やして活気あるまちを目指す」と力を込め、市民一人一人のニーズに沿った行政サービスを行うことで暮らしやすい地域づくりを進めると訴えた。
飯塚氏は午前9時、JAしまね出雲地区本部前で約500人を前に第一声のマイクを握った。医療機関が充実し、農林水産、製造、観光の各分野で高い潜在力を有する出雲市のブランド力をさらに高めると強調。「オール出雲のトップリーダーとして全身全霊で取り組む」と声を張り上げた。
3日現在の選挙人名簿登録者数は14万1937人(男6万8038人、女7万3899人)。