<オンライン会議 あいだにはさむ こどもの自己紹介>。子育ての喜びや家族と暮らす楽しさ、感動などを短文で表現する島根県の本年度「ことのは大賞」の入賞作の一つだ▼新型コロナウイルス感染対策で在宅勤務を強いられる人も多いだろう。慣れないリモート会議の途中、幼い子どもが登場し自己紹介を始めたら、どんな重苦しい会議でも、笑顔があふれること間違いない▼コロナによる不自由さは出産にも及んでいる。<立ち会い、面会禁止の中、やっと出会えた小さな命。私とベビー、2人で乗り切った思い出の出産。>。不安な状況を経験したからこそ、親子の絆はより強まりそうだ▼そんなベビーも次第に成長し、さまざまな顔を見せ始める。<「ぼくお兄ちゃん」「ぼく赤ちゃん」 自由自在に変身する2歳児>。親からすれば小憎らしい自我の芽生えも大人への第一歩。<店内放送「レジ応援お願いします」に 「がんばれ!」と店員さんを応援し始めた子>。「レジ応援」の本当の意味を知った子は赤面しそうだが、傍(はた)から見ていると、何ともほほ笑ましい光景だ▼島根県の「まん延防止等重点措置」は計画通り、あすを期限に解除される。とはいえ、自由に外出しづらい生活はしばらく続きそうだ。遠くへ旅行に行きたいと願う子どもも多いだろう。<子どもらとコロナ後の夢 語る夜>。一日も早くコロナが終息しますように。(健)