高校卒業後の生き方について意見を交わす参加者=益田市幸町、豊かな暮らしラボラトリー
高校卒業後の生き方について意見を交わす参加者=益田市幸町、豊かな暮らしラボラトリー

 高校3年生が将来の生き方を考えるワークショップが26日、益田市幸町の一般社団法人・豊かな暮らしラボラトリー(ユタラボ)であった。島根を舞台にした青春ドラマ「しまねがドラマになるなんて!」(企画制作・島根県、TSKさんいん中央テレビ、山陰中央新報社、読売広告社)を上映し、卒業後に地元とどのような関わり方ができるかについて考えを深めた。
 市連携のまちづくり推進課が主催し、市内の高校に通う3年生14人が参加。ドラマ全話を視聴した生徒は、東京から島根の高校に転校した女子高生が、生徒や地元住民との触れあいを通して成長する姿を見て、「島根の人の温かさが伝わった」「古里の大切さを感じた」と感想を発表した。
 観賞後にユタラボのメンバーが、自分としっかり向き合い、やりたいことをやる大切さを伝え、「人との出会いを大切にしながら、目的意識を持ってさまざまなことにチャレンジしてほしい」とエールを送った。
 将来は小学校教師を目指したいと語った益田高校の野上よぞらさん(18)は「ドラマは島根の魅力や人の優しさが詰まっていた。将来、益田に戻った時も感謝の気持ちを忘れず、地元を元気にする一員になれるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。
 ワークショップでは、益田市で活躍する大人が地元の魅力を語るコーナーもあった。
 (石倉俊直)