「すいかとめろんのふしぎ?しんぶん」「大雨たすけあい新聞」…。しまね小中学生新聞コンクールの入賞作品紹介が、16日から本紙で続いている。入賞作品を見ると、それぞれの学年で身の回りの疑問を捉え、インタビューを含め丹念に調べ、書いた記事をうまくレイアウトしている▼第10回を数える今年のキャッチフレーズは「『なぜ?』から広がる私の世界」。島根県内の小中学校178校から5633点の手作り新聞が寄せられた。県NIE推進協議会のメンバーや、新聞社の編集担当らが1点ずつ審査した▼作品は全て手書き。小学3年生の部最優秀賞の早弓岳快君(江津市・桜江小)は、遊覧船に乗った際に大田市仁摩町の海でイルカの群れに遭遇。その〝事件〟の感動とイルカについての調査内容をまとめた。目の前の出来事をニュースにする。その意義をマスコミに所属する我々が教えられた▼中学1年生の部優秀賞の柳浦優愛沙さん(松江市・湖北中)は松江の特産あご野焼きを特集。原料から作り方まで詳しく報じた。給食で食べたあご野焼きがおいしかったのがきっかけだった▼入賞作を見ると、テーマの選び方や記事の文章力、紙面のレイアウトに引き込まれる。優秀作品展が18日に始まった。4月10日まではイオン松江店で。その後、イオンスタイル出雲、イオン益田店でも順次展示する。児童生徒の力作をぜひ味わってほしい。(富)