7月31日に国立劇場(東京都千代田区)で開催予定の石見神楽公演のリハーサルが27日、浜田市金城町七条のふれあいジムかなぎであった。市内の神楽社中の大蛇を結集させたダイナミックな演目など本番さながらの稽古に臨んだ。
公演は、浜田市などでつくる石見神楽国立劇場公演実行委員会が主催。当初、東京パラリンピックに合わせ20年8月に予定したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、以来、再び公演できる時期を模索していた。
本番は、浜田石見神楽社中連絡協議会(長冨幸男会長)の10社中の舞手が出演予定で見どころは屋内公演では過去最多の「50頭の大蛇(おろち)」。通常8頭だが、各社中の大蛇を集め石見神楽の存在感をアピールする。
リハーサルは10社中70人が参加し、50頭立ての「大蛇」を稽古。体育館一面を使って立ち位置や演出の流れを確認しながら、笛や太鼓による軽快な囃子(はやし)に乗せて迫力ある舞を披露した。
長冨会長(75)は「熱を入れて練習をしている。浜田にも立派な神楽があることを知ってほしい」と力を込める。今後、月1回の合同リハーサルで本番に備える。
国立劇場大劇場は収容1520人。前売り券は特別席8千円、1等席5千円、2等席3千円。午前、午後の2公演でそれぞれ6演目を披露する。4月10日から市観光協会のサイト「はまとく」で先行予約を受け付ける。