大森雄介さん(左)らが設置したご当地ガチャ。池田佳奈さんが手にするシートに描かれた23種類のシールが入っている=安来市安来町、市観光交流プラザ
大森雄介さん(左)らが設置したご当地ガチャ。池田佳奈さんが手にするシートに描かれた23種類のシールが入っている=安来市安来町、市観光交流プラザ

 安来市内のイチゴ農家や観光施設、企業の代表者らを紹介するカプセル玩具「安来ガチャ」が12日、JR安来駅隣の市観光交流プラザ(安来市安来町)と道の駅あらエッサ(同市中海町)に登場した。

 ガチャには人物の似顔絵などが描かれたシールが入っている。イチゴ贈呈や入館料割引といった特典付きシールもあり、市内周遊を促す。1回300円。

 ともにイチゴ農家で、横浜市からIターンした大森雄介さん(46)=安来市下坂田町=、大阪府東大阪市から移住した池田佳奈さん(39)=安来市赤江町=が、鳥取県琴浦町の取り組みにヒントを得て、事業者に参加を募った。

 シールは縦横約5センチで、22事業者の23種類。うち15種類は、イチゴ1パック贈呈(いちごの大森ファーム、えんどう農園)▽いちごオレ贈呈(苺(いちご)やkirito)▽入館料300円引き(加納美術館)▽安来節公演100円引き(安来節演芸館)ーといった特典がある。カプセルには、イチゴなどのイラスト入りのマスキングテープも入る。

 ガチャの機械2台など設置事業費は40万円。市観光協会の助成金を活用した。

 反響を見ながら、参加事業者を増やした第2弾を検討し、シールを集めた場合の特典も考えたいという。大森さんは「シールを見て、安来の中にどんどん入ってもらいたい」と期待した。
      (桝井映志)