島根県邑南町が1歳児健診を受けた親子に配布する町産木材の積み木がリニューアルされた。石見養護学校(邑南町中野)の高等部の生徒がオオサンショウウオの顔をモチーフにしたパーツを考案し、木のぬくもりが感じられる玩具に仕上がった。
積み木の贈呈は同校生徒の提案を受け、2017年4月に始めた。4年がたち、「兄弟、姉妹で同じ積み木をもらうことになる」という声があり、新しく制作することにした。
木工班の生徒のアイデアを基に、広島県で活動するデザイナーが協力。振ると音がするオオサンショウウオの顔のパーツなど、サクラ、ヒノキ、ホオノキ、クリ、コナラ、ミズキの6種の木を使った全15個で、木目や香り、手触りが楽しめる。子どもが口に入れても安全な塗料を使用し、けがをしないよう生徒は角を丸く削る作業にも携わった。
21日に町健康センター元気館(淀原)であった健診後、新しくなった積み木を生徒が紹介し、親子7組に手渡した。受け取った上亀谷の日野來ちゃんの母・千賀子さん(38)は「上の子の時ももらったが、今回も細かい作業が行き届いていてすごい」と喜んだ。
贈呈した3年の金高真星さん(17)は「いい積み木ができた」とほほ笑み、土居ももかさん(18)は「赤ちゃんのことを思って作った。楽しく使ってほしい」と話した。
(糸賀淳也)