新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年1月8日を最後に中止となっている「石見の夜神楽益田公演」が5月3~5日の3日間、高津柿本神社境内の和風音楽堂(益田市高津町)を会場に「石見の夜神楽特別公演」と銘打って開かれる。夜神楽を主催する市石見神楽公演事業実行委員会が企画。4カ月ぶりの公演を前に、出演社中の稽古に力がこもる。
夜神楽はコロナ禍の影響を受け、今年1月8日に約8カ月ぶりに再開したものの、その後再び県内で感染が拡大し中止となった。実行委は大型連休中に多くの人に石見神楽に触れてもらおうと、比較的感染リスクの低い屋外で、定員を70人と設定して開催を決めた。
3日は石見神楽横田社中、4日は丸茂神楽社中、5日は石見神楽上吉田保存会がそれぞれ、自慢の2演目を披露する。久しぶりの公演を前に各社中は練習に力を入れている。
美都町を拠点とする丸茂神楽社中(22人)は「八幡」と「大江山」を披露。同町丸茂の練習場でこのほど、大江山の稽古を行い、源頼光や坂田金時らが敵の酒呑童子(しゅてんどうじ)を退治すべく大江山を目指す場面の所作を確認した。
大谷真登代表(37)は「大江山は神方と酒呑童子が口上を言い合い、立ち合いの迫力もある演目。喜んでいただけると思う」と来場を呼びかけた。
3日間とも午後6時15分開場、同7時開演。入場料は中学生以上1500円、小学生700円、未就学児無料。要予約で定員70人に達し次第締め切る。申し込み・問い合わせは市観光協会、電話0856(22)7120。
(中山竜一)