シジミを使ったビール「The Phantom Junk」
シジミを使ったビール「The Phantom Junk」

 宍道湖特産のシジミを使ったビールが誕生した。「しじみのつくだ煮」に最も合うビールを、と2年かけて開発した一品。シジミの風味は控えめに、すっきりした味に仕上げてある。期間限定の販売だが、新たな島根のお土産として注目されそうだ。 (広木優弥)

 発売はビール製造の島根ビール(松江市黒田町、矢野学社長)。開発は、同社や飲食業、酒類販売業でつくる「島根のまいもんビールプロジェクト」が、料理との組み合わせを850通り以上試し、2019年の出雲そばに合うビール「そばいつぇん」に次ぐ商品として完成させた。

 ドイツの伝統的なビール「ヴァイツェン」の発酵中に、宍道湖産シジミのだし汁を入れ、風味を抽出。生臭さを抑えるためシジミの風味は控えめで、コクがありながらフルーティーな味が特徴だ。初回製造は1400リットルで、缶ビール(350ミリリットル)換算で4千本分。シジミは80キロ使った。

 ラベルは、松江市ゆかりの文豪・小泉八雲が直筆した幽霊のイラストをあしらい、商品名「The Phantom Junk(ザ ファントム ジャンク)」の字はプロジェクトメンバーで、ひ孫の凡さんが担った。

 矢野社長は「島根の名産と共に、口の中で混ざったときの味わいを感じてほしい」と呼びかける。

 今後は年1度醸造し、「しじみの日」である4月23日ごろに販売する。350ミリリットル缶(税込み649円)、300ミリリットル瓶(同561円)。松江堀川・地ビール館や島根県物産観光館のほか、全国のクラフトビール専門店で購入できる。