【境港】マンボウなど魚介類の剥製を収蔵する「海とくらしの史料館」(境港市花町)でマンボウ展が開かれている。史料館特任マンボウ研究員の沢井悦郎さん(37)=奈良県上牧町=による解説パネルやマンボウを描いた古絵図など、こだわりの展示品約30点が来館者を楽しませている。15日まで。
館内初公開となるのは「幻獣尽くし絵巻」(江戸期)収録作など近世近代に描かれた古絵図3点(いずれも湯本豪一記念日本妖怪博物館収蔵)。サンショウウオといった実存動物と、人魚やかっぱなどの幻獣を収録した絵巻で、沢井さんは「(マンボウも)変わった形をしており、妖怪的なものとして加えられたかもしれない」と推論する。
パネルではマンボウ属の「マンボウ」「ウシマンボウ」「カクレマンボウ」の見分け方、食性などを伝える。
展示は国内最大のマンボウ剥製も収蔵する史料館が、日本魚類学会会員で研究者の沢井さんの協力で2018年から毎年開く。定休日は火曜日だが、3日は開館する。大人410円など。幼児、70歳以上は無料。
(松本稔史)