児童画の前でサイコロの目を確認する児童=浜田市野原町、市世界こども美術館
児童画の前でサイコロの目を確認する児童=浜田市野原町、市世界こども美術館

 すごろくゲームを楽しみながら、世界各国の児童画を鑑賞する企画展「すごろく世界旅行展」が浜田市世界こども美術館(浜田市野原町)で開かれている。7月3日まで。

 収蔵する41カ国の児童画173点を展示する。中国には墨でパンダを描いた絵があり、アメリカでは野球などスポーツの絵が多い。題材や色使いから文化の違いを感じることができる。

 会場では六つの地域ごとに児童画が展示され、アジアのコーナーは、自分がこまになるすごろくをしながら鑑賞する。床に「首都の名前は」や「民族衣装を見てみよう」などと書かれ、クイズに答えながら進む。

 訪れた国府小学校2年の大田雪那さん(7)は「サイコロを振っていろいろな国に行けるのが楽しかった」と喜んだ。

 新型コロナウイルス禍で旅行ができず「旅の楽しさを感じてほしい」という学芸員の思いから企画した。旅行券に見立てた入場券や入国審査を疑似体験できる機械など旅を感じる仕掛けが各所に施されている。

 交流のある博物館や学校などにビデオメッセージを依頼し、6カ国の子どもが学校や町を紹介するコーナーもある。高野訓子学芸員(52)は「外国の文化との違いを見つけて、異文化理解を深めてほしい」と話した。月曜日休館。
     (青山和佳乃)