島根県立大(本部・浜田市野原町)のサテライトキャンパス「YASUGI未来アトリエ」が18日、安来市安来町の交流施設「やすぎ懐古館一風亭」に開設された。教員や学生の活動拠点とするのはもちろん、地元の安来、情報科学両高校生との交流拠点に使う。高校生の進路選択を支援するキャリア講座のワークショップが早速開かれた。
県立大、市、安来商工会議所、市商工会の4者が3月に結んだ包括的連携協定に基づく。高校と連携を強めたい県立大と、両高校の魅力向上を図りたい市の思いが一致した。県立大は成果を踏まえ、県内他地域にも同様な拠点を設けたい考え。
開設式で、県立大の清原正義学長は「県内の高校生にもっと県立大に来てほしい。県立大生にはもっと県内に就職してほしい」とあいさつし、田中武夫市長は「地元大学進学、地元企業就職につながる相乗効果を期待する」と述べた。情報科学高の生徒がデザインした看板もお披露目された。
キャリア講座は9月まで4回のワークショップなどがあり、両高校生の希望者28人が受講する。この日は「人生に寄り添う仕事」をテーマに、小学校教員、保育士ら市内の社会人8人が進路選択の経緯や仕事の魅力を紹介した。安来出身の県立大生4人が進行を手伝った。
県立大生との交流拠点開設に、情報科学高2年の島田圭太さん(16)は「大学ではどんな授業があるのかとか聞けるといい」と期待した。
(桝井映志)












