生徒に活発なアイデアを寄せてもらうよう呼びかける吉田健太郎さん=松江市菅田町、島根大教育学部付属義務教育学校後期課程
生徒に活発なアイデアを寄せてもらうよう呼びかける吉田健太郎さん=松江市菅田町、島根大教育学部付属義務教育学校後期課程
島根県の好きな点、悪い点を挙げていく生徒たち=松江市菅田町、島根大教育学部付属義務教育学校後期課程
島根県の好きな点、悪い点を挙げていく生徒たち=松江市菅田町、島根大教育学部付属義務教育学校後期課程
生徒に活発なアイデアを寄せてもらうよう呼びかける吉田健太郎さん=松江市菅田町、島根大教育学部付属義務教育学校後期課程
島根県の好きな点、悪い点を挙げていく生徒たち=松江市菅田町、島根大教育学部付属義務教育学校後期課程

 山陰中央新報の創刊140周年記念事業で、未来を担う子どもたちが島根県の将来を考える「山陰みらい教室」が23日、松江市菅田町の島根大教育学部付属義務教育学校であった。中学生が地域の課題解決を探るプロジェクトの初回。「世界に誇れる島根」をつくる地域振興策を考え、投票で特別賞に選ばれたアイデアは10月に同紙で発表される。

 山陰中央新報社と広告代理店の電通の共同事業で、生徒は2、3人のグループごとに話し合う。具体的には「10、20年後の島根のナンバー1」をテーマに、人口減少、少子高齢化が進む地域の未来を明るくするサービスや商品、課題解決のアイデアを練る。

 初回はオリエンテーションがあり、体育館に集まった8年生113人を前に、企業の未来予測や子どもたちも対象にした「未来事業」を手がける電通未来事業創研の吉田健太郎さんがプロジェクト内容を説明。島根に住みたくなる、来たくなる妙案を求め、「皆さんの思いを盛り込んだ『あるべき未来』を描いてほしい」と期待を寄せた。

 電通第5CRプランニング局の岡本昌大部長はアイデア考案のこつを伝授。「宿泊できる公園」「和菓子屋が作ったケーキ」など、一見相反した事象を組み合わせることで新しい価値が生まれると助言した。

 「島根県のいいところ、悪いところ」について、会場でマイクを向けられた生徒の発表もあった。﨑山樹さん(14)は「遠い未来について考えながら、島根のきれいな景色を楽しめるアイデアをまとめたい」と話した。

 29日と7月1日の教室でグループ案をまとめ、9月に学内発表と投票を行う。

 (中島諒)