宍道湖と中海を結ぶ大橋川に浮かぶ島にある手間天神社(松江市竹矢町)が、ツイッターで注目を集めている。あるユーザーが神社の写真とともにツイートしたところ1万2千リツイート、6万7千「いいね」が集まった(7月4日時点)。昔からの神社がなぜ脚光を浴びたのか調べてみた。
(Sデジ編集部・吉野仁士)
▼石段の上には何が
手間天神社は「てまてんしんしゃ」と読み、広さ約200平方メートルほどの塩楯(しおたて)島の全体を境内とする神社。国道9号沿いの岸から約20メートル離れた位置にあり、橋のようなものは見当たらない。岸からは鳥居や石段、こま犬らしきものが見えるが、島全体に木々が茂り、石段の上がどうなっているのか、見ることはできない。
ツイッターでは5月4日に「最初は行き方もわからず見ることしかできない神社、クリアした後にもう一度行ったら渡れるようになってるやつじゃん」という文章とともに、神社の写真が投稿された。

ロールプレイングゲームと呼ばれる冒険をするテレビゲームなどで、序盤はたどり着けなかった場所に、物語を進め条件を満たしたり特定のアイテムを手に入れたりして戻ると行けるようになるケースがよくある。ゲームの「あるあるネタ」を連想させる投稿とみられる。
投稿に対して、ゲーム愛好家たちのコメントで「なみのり(波乗り)覚えないと行けないやつ」「あまぐものつえとたいようのいしが必要かもしれん」といったゲームのネタが多数寄せられた。確かに船などがないと島にたどり着けず、石段の上に何があるのかもわからないため、いろいろな想像をかき立てられる神秘的な場所だ。
▼渡れるのは特定の日、人だけ?
島に行くには船を使うしかなさそうだが、誰でも参拝することができる場所なのだろうか。大橋川で観光船を運航する矢田渡船観光(松江市朝酌町)の社長の米原豊さん(82)は...