半日で登って下りられる低山登山が中高年を中心に人気らしい。酒場詩人の吉田類さんが、各地の低山をゲストと登るNHKの「にっぽん百低山」を見ると、こちらも登りたくなってくる。出雲市斐川町阿宮の城平山(標高316メートル)に取材で登る機会を得た。日頃の運動不足解消を兼ね、挑戦してみたが…。

登山したのは3月。登山道の脇には梅も咲いていた

 城平山は、頂上が平たい台形型が特徴だ。富士山をほうふつとさせ、地元では「阿宮富士」と親しまれている。歴史は古い。名前の通り、元は山城があり、地元住民でつくる阿宮富士保存会によると、南北朝時代(1331~92年)に下総国(現在の千葉県)・葛西庄を治めていた葛西武常が築き、一族が代々、居城としていた。



 このほど、登山道近くの阿吾神社に集合し、頂上である看板の除幕式を取材するため、...