夜空に浮かび上がる天の川=島根県隠岐の島町岬町(2021年7月23日、高感度撮影)
夜空に浮かび上がる天の川=島根県隠岐の島町岬町(2021年7月23日、高感度撮影)
笑顔でインタビューに答える永六輔さん=2013年11月
笑顔でインタビューに答える永六輔さん=2013年11月
夜空に浮かび上がる天の川=島根県隠岐の島町岬町(2021年7月23日、高感度撮影) 笑顔でインタビューに答える永六輔さん=2013年11月

※アプリをご利用の方は写真をタップし左にずらすと計2枚の写真をご覧になれます

 昨年11月18日の本紙に興味深い記事が載っていた。江戸川乱歩や志賀直哉ら著名作家37人が大田高校に寄せた書簡が、同校の図書館書庫に保管されているのが見つかったという▼1961年の創立40周年を記念し、当時の生徒が依頼したらしい。生徒への直筆のメッセージが多い中、放送作家や作詞家として活躍した永六輔さんの言葉が異彩を放っていた。<著名人とか文化人といった言葉が嫌い ですので御協力できかねます>。本音ならば無視をすればいいのに、ユーモアを交えた返事からは優しさが垣間見える▼永さんは数々の名言を残している。<他人と比べても仕方がない。他人のことが気になるのは、自分が一生懸命やっていないからだ>。確かに、自分がやるべきことに突き進んでいれば、他人のことは気にならないはずである▼<知らないのは恥じゃない。知っているふりをするのが恥だ>。ラジオパーソナリティーを長く務めた永さんは、背伸びすることなく、誰もが分かる日常会話を使って作詞した。だからこそ坂本九さんのさわやかな歌声と相まって、『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』といった、聞く人の心を打つ多くの名曲が生まれたのだろう▼きょうは七夕。永さんが6年前、83歳で旅立った命日でもある。コロナの感染急拡大で気分がふさぐが、窓を開け、天の川を探してみよう。見上げてごらん夜の星を。(健)