読者の皆さんから、身近なテーマについてコメントを募り、山陰中央新報とSデジに掲載する「さんコメ!」。「配偶者を、どう呼ぶ?」に、たくさんの投稿をありがとうございました。紙面には一部しか載せていませんが、Sデジでは全てのコメントを読むことができます。記者の雑感もありますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)
1.結婚した20代は名字で呼んでました。しばらくして、私も同じ名字だから「変じゃない?」って義母に言われて、名前で呼んでました。娘が生まれて言葉を覚え始めた頃、義母たちが○○ちゃんって呼ぶのまねをするからと言われ、それからは「お父さん」です。

2.「ダンナ」とは絶対に呼びません。「オット」と呼んでいます。中にはパートナーと呼んでいる人もいます。相方は少し恥ずかしい。お互い対等である呼び方がいいなぁと。
3.50代の子無し夫婦です。互いにあだ名で呼んでいます。さすがに人前では恥ずかしく「旦那さん」か、名前に「さん」を付けていますね…。時々、スーパーとかで大声であだ名で呼んでしまい、周りに振り向かれます。「妻」とか「旦那」とかはただ単にそういうポジションである事を意味しているんですよね。そこに互いを思いやる気持ちが含まれているとよいですけど。(ネコネコ)
4.私は「父ちゃん」って呼んでいます。私の父ではないですが!笑。夫も主人もなんだか恥ずかしく、昔は「旦那」と呼んでいましたが、結婚15年が経過し、いつしか「父ちゃん」に落ち着きました。(こいほー)

5.わが家の夫は私のことを「妻」と呼んでいるようです。周囲の同世代男性は「うちの嫁が~」と言う人ばかりで、「嫁でいいんじゃないの?」と聞くと、「嫁という言い方は、配偶者を下に見ているような気がして好きじゃない。僕とあなたは対等だし、そもそも家にいてもらうだけでなく、どこでも好きに活動してほしいから」とのこと。改めてこの人と結婚して良かったと思った出来事でした。(みっちゃー)
6.テレビで年配の方から若い方まで「主人が…」と話しているのを聞くとすごく違和感を覚えます。私は人に話す時は「夫」、夫は私を「家内」と言うので、「妻」と呼んで、と言ってます。困っているのは相手の夫や妻をどう呼ぶか。親しい場合は名前にさん付けでよいのですが、そうでない場合は「ご主人」とか「だんなさん」「奥さん」と言ってます。納得できる呼び名があればよいのですが…(60代の妻)
7.高校時代、昼休みの時に女子ばかり5、6人でお弁当を食べながら「どう呼ぶ?」と話をしたことがある。「あなた」「ダーリン」「名前」「あだ名」など。男子もやってきて大騒ぎしたことがある。私は結婚しなかったから呼び方はわからないが、名前を呼んでもらうのがうれしい。「のりこ」「のりちゃん」「のりさん」なんか、考えるだけで楽しくて顔がほころんでくる。(ドルチェ)
8.最初の東京の夫は、所作にうるさい家だったので、TPOで器用に使い分けてた。2度目はアメリカ人だったので、名前の一択。対外的には「妻/夫」の場合も。選択肢が少ないので非常に楽だった。3度目の島根県民は、しゅうとやしゅうとめから「お母さん」、夫から「家内」呼ばわりされた時点で入籍お断りし、しばらく同居した後破綻。相手をどう認識するか、人前でどう扱うか、いかに1人の人間として尊重するかはとても大切だと思います。

9.私は4才年上。つい、前に出て年上風を吹かせちゃうらしい。なので、結婚当初に恩師から「あなたは奥様。一歩引いて。旦那様を立てて、サポートして育てるように」と言われました。それからは職場や地域、目上の方の前では「主人は…」と。今はスッと会話に使えるように慣れました。
ただ、子どもが成長し、ママ友や仲間など、親しい内では呼び名が堅苦しいのが苦痛になりましたが、「旦那」呼びも上からみたいで嫌で。呼び名をミポリンみたいな「名前+リン」は?と本人に確認、それは恥ずかしいようで、「パパ→パパリン」に変わりました。今やSNSでは常にパパリンと定着し、満足しております。では主人は職場で私のことを何と呼んでいるのか。初めて気になりました。今度聞いてみます!(Mikitree)
10.夫と妻が対等な呼び方。だから、私は夫と呼んでいます。パートナーと呼んでいる方もいらっしゃいました。そうすると、同性婚でも使いやすい気がします。男の人が「うちの嫁が…」と言っているのを聞くと、ちょっと違和感があります。主従関係のイメージがあります。知らないうちに男の人が上のようなイメージを植え付ける気がして。だから可能な限り対等な呼び方がいいな、と思っています。困っているのは、知り合いの方のパートナーの呼び方。名前を知らなければ「奥様」「旦那様」と使ってしまいます。「パートナーさん」と言ったらいいのかな~?いつも考えてしまいます(素麺)
11.「じじ」→家族間、「おじいさん・お父さん」→知り合いや他人がいる場合、「主人」→かしこまった場面、「○○」→仕事関係などでは名字を言う。「ダンナ」→友人との会話。その場で使い分けしてます。

12.私たち夫婦はお互いに「お父さん」「お母さん」と呼び合っています。家族以外の人と話す時は、名前に「さん」をつけて話します。とても楽ですよ。(YOKO)
13.改まった場面のときは「主人」、友達などに話すときは、くだけた感じの「旦那」と使い分けている気がします。ただ、「主人」というと普段そういう接し方をしていないので、なんだか自分で言っておいておかしい気がするときが多いです。反対に、こちらが紹介されたり、電話口で「嫁さん」「家内」などと言われたりすると、なんだか一歩引いて小さくなっていないといけない気がします。(ゆるねっこ)
14.結婚前なんですが、名字で呼んでいます。ご両親と同居以降も名字で呼んでと言われています。
記者雑感 しっくりくる呼び方 模索
結婚する前、妻から「嫁って呼ばないで。えらそうだから」とくぎを刺されたことを思い出しました。どの場面でも使えるし、日本語的にも間違っていないと思い、基本的に「妻」と呼んでいます。周囲では「嫁」呼びが多いように見受けられます。
今回のコメントからも、呼び方一つで主従関係をイメージさせ、違和感を覚える人が多いことが改めて分かりました。それでも、会話相手の配偶者を「ご主人」「旦那さん」とうっかり言ってしまいます。ちょうどいい呼称が見つからず、迷う人は多いです。
今は夫婦や家族の形はさまざま。「パートナー」や、「夫さん」「妻さん」など、いろんな呼び方があるようです。時代に適した呼び方を考えることが、社会の意識を少しずつ変える一歩になるのかな、と感じました。自分自身もしっくりくる呼び方を模索します。(担当記者)
次回テーマ「気になる校則」
次回のテーマは「気になる校則」です。下着の色の指定、男女交際の禁止― など理不尽な「ブラック校則」も問題視されていますよね。教科書などを置いて帰る「置き勉」が許されるなど、時代とともに変わった面もあります。
みなさんの時代や、お子さんたちはどんな校則がありますか。見直したほうがいいルールを考えましょう。コメントをツイッターとLINEで募ります。ツイッターは「 #さんコメ 」をつけて、つぶやいてください! 8月中に特集を組みます。
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