【邑南】島根県邑南町瑞穂地域の「みずほ夏まつり」が23日、同町出羽地区であった。会場には地元の子どもたちが作った灯籠(高さ約2メートル、直径約60センチ)74基が路上に並び、花火が夜空を彩った。
祭りは瑞穂地域で約60年続く夏の夜の恒例イベント。地元住民でつくる実行委員会(増田新会長)が主催した。3年ぶりの開催で、飲食の屋台やステージイベント予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で取りやめた。
唯一、手作りの灯籠の展示が行われた。町内の保育所や小学校、特別支援学校、公民館で作り、さまざまなイラストや「コロナが収まりますように」といった願い事が書かれた。
手作りのユニークな作品が並び、家族連れが自分の作品を探しながら、見て回った。午後8時半から約500発の花火が上がり、足を止めて楽しんだ。
実行委員会の増田会長(67)は「コロナ禍でも観覧に来てもらい、やってよかった。ちょっとでも癒やしになったかなと思う」と喜んだ。 (糸賀淳也)