進学や就職で島根県から離れた友人に、シジミや出雲そばなど県産品を贈って故郷を思い出してもらう、Uターン促進事業「しまねサプリプロジェクト」が始まり、主催するふるさと島根定住財団(松江市朝日町)が参加ペアを募集している。
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「しまねが足りていない友達にしまねを贈ろう」がコンセプト。プレゼント代や送料は無料で、贈った側も謝礼がもらえる。友人同士のつながりを生かして、帰郷を考えるきっかけにしてもらう狙いだ。
参加対象者は共に島根県出身者で、20~39歳の県内在住者と県外在住者のペア。学生は対象外で先着100組を募っている。
県外在住者に届くプレゼント(3千円相当)は、シジミなど10種類から選べる。県内在住者にも紹介の謝礼として、クオカード(2千円)が届く。プレゼントを受け取った後、県外在住者には財団から就職イベント情報など、Uターン関連情報が届く。
県によると、2021年度のUIターン者数は前年度と比べ280人減の3362人。Uターン者は15年度以降、減少傾向が続いており、同財団UIターン推進課の茶山稚比呂さん(36)は「プロジェクトをUターンのきっかけにしたい。受け取った人は島根を思い出して、恋しくなってほしい」と話す。
特設サイトから申し込める。問い合わせは、しまねサプリプロジェクト事務局(エブリプラン)、電話0852(55)2100。
(片山皓平)